東京メトロ、2026年5月に3回目となる「グリーンボンド」を発行へ

ニュース

東京メトロ、2026年5月に3回目となる「グリーンボンド」を発行へ

東京地下鉄株式会社(東京メトロ)は、グループ全体で気候変動の緩和や資源循環に向けた取り組みを一層推進するため、2026年5月に3回目となる「グリーンボンド」を発行する予定であることを発表しました。これは、2024年3月、2025年5月に続く3回目の発行となります。

東京メトロは、多くの電力を消費する鉄道事業の特性を踏まえ、サステナビリティ重要課題の一つに「脱炭素・循環型社会の実現」を掲げ、気候変動問題への取り組みを強化しています。グリーンボンドの発行は、これらの取り組みをステークホルダーに広く認知してもらい、調達資金を環境問題の解決に資する施策に充当することで、SDGsの達成に貢献することを目的としています。

銀色の車体に水色のラインが入った電車が、駅の線路に停車している様子

グリーンボンド発行概要

2026年5月に発行が予定されているグリーンボンドの概要は以下の通りです。

東京地下鉄株式会社が発行予定のグリーンボンドに関する情報

  • 社債名称: 東京地下鉄株式会社 第(未定)回社債(一般担保付) (グリーンボンド)

  • 発行総額: 200億円(予定)

  • 年限: 10年

  • 発行時期: 2026年5月(予定)

  • 主幹事証券会社: 三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社、SMBC日興証券株式会社、大和証券株式会社

詳細については、決定後にプレスリリースなどで改めて発表される予定です。

資金使途となるグリーンプロジェクト

調達された資金は、以下の適格クライテリアに基づき選定されたグリーンプロジェクトに充当されます。

本グリーンボンドの充当予定プロジェクト一覧

主な充当予定プロジェクトは、「クリーン輸送」と「エネルギー効率」のカテゴリーに分類されます。

  • クリーン輸送:

    • 新型車両の導入、車両改造・更新(東西線・半蔵門線・南北線など)

    • 線路(トンネル含む)の整備・改良・更新(レール・バラスト交換など)

    • 運行関連電気設備(システム含む)の整備・改良・更新(信号設備(CBTC)導入・更新、変電所の設備更新など)

    • 駅舎の新設・移設・改良(駅ホーム及び鉄道運行関連施設のバリアフリー化を含む安全性向上、東西線南砂町駅改良など)

  • エネルギー効率:

    • 照明のLED化(駅照明のLED化など)

    • 省エネ効果向上を見込む空調設備の導入・更新(駅空調設備更新など)

これらのプロジェクトは、環境負荷の少ない地下鉄の利用促進によるCO₂排出量削減や、省エネ効率の向上によるCO₂排出量削減に貢献します。また、気候変動への適応として、大規模水害等を起因とする鉄道運行関連施設及び設備の浸水対策も含まれています。

ICMA GBPカテゴリーに基づく鉄道関連の設備投資基準と環境面での便益

グリーンボンド・フレームワークと第三者評価

本グリーンボンド・フレームワークは、国際資本市場協会(ICMA)の定めるグリーンボンド原則(GBP)2025および環境省の定めるグリーンボンドガイドライン2024年版に基づき策定されています。

このフレームワークの原則等への適合性については、第三者評価機関である株式会社格付投資情報センター(R&I)よりセカンドオピニオンを取得し、その信頼性が確保されています。

東京メトロの環境への取り組み

東京メトロは、中期経営計画「Run! ~次代を翔けろ~」において、事業活動を通じてサステナビリティ重要課題の解決を目指しています。特に、長期環境目標「メトロCO₂ゼロ チャレンジ 2050」では、「2050年度実質ゼロ」という目標を設定しています。

東京の鉄道会社が示す中長期戦略

この目標達成に向け、電力由来のCO₂排出量削減のため、省エネ推進と再生可能エネルギーへの大規模な転換を進めています。また、2025年度には、国が新たに定めた次期削減目標(NDC)に基づき、2035年度(2013年度比▲60%)、2040年度(2013年度比▲73%)の目標も新たに設定しました。

「メトロCO2ゼロ チャレンジ 2050」の長期環境目標を示す棒グラフ

これらの取り組みの詳細は、東京メトロのウェブサイトで確認できます。

東京メトロのグリーンボンド発行は、環境に配慮した持続可能な社会の実現に向けた同社の強い意志を示すものと言えるでしょう。

コメント

×
タイトルとURLをコピーしました