認証における「バリア」と「カーブカット効果」
世界には、視覚に障害のある方が約2.5億人、車椅子を利用する方が約7,500万人いるとされており、物理カードの提示や暗証番号の入力、スマートフォンの操作を前提とした既存の認証は、こうした方々にとって日常的な障壁となっています。
国土交通省は2026年度から新たなバリアフリー整備目標を掲げ、鉄道駅の券売機や改札口のバリアフリー化をはじめ、公共交通のバリアフリー化を政策的に推進しています。Sinumyは、バリアフリーのために生まれた技術が、結果としてすべての人の利便性を高める「カーブカット効果」が認証の世界でも起こり得ると考えています。歩道の段差をなくす「カーブカット」が車椅子利用者だけでなくベビーカーや旅行者をも助けたように、操作のいらない認証は、すべての人の移動と決済の体験を変える可能性を秘めています。
Sinumyの技術:「人版ETC」を実現
Sinumyは、ユーザーが何の操作もせずに認証が完了する、Bluetoothを用いた完全ハンズフリー認証技術を開発しています。自動車のETCが「止まらず・操作せず」料金所の認証を実現したように、Sinumyは人の認証を「操作ゼロ・待ち時間ゼロ」で実現することを目指しています。

核となる技術は以下の2点です。
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高精度な位置測定: 測位精度を従来の約1.5mから10cmレベルへ高め、「誰が・どこにいるか」を正確に捉えます。
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高速・高信頼な認証基礎技術: 混雑環境においても、なりすましを防ぎ、高速かつ堅牢なセキュリティを担保します。
これらの主要技術について、国内13件の特許査定を受けており、強固な知的財産ポートフォリオを構築しています。
資金調達と使途
今回のラウンドでは、mint、Theta Times Ventures、NOW、西武しんきんキャピタル、UTEC、三菱UFJキャピタル、神戸大学キャピタル、インベストメントLab、ほくほくキャピタル、ミライドアの計10社のベンチャーキャピタルが出資しました。また、三井住友銀行および日本政策金融公庫からの融資をあわせて、総額約5.55億円の調達となります。


調達した資金は、主に以下の用途に配分されます。
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スマートゲート/スマートスポットの製品化・量産化準備
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改札・アクセスコントロール・決済領域での共同開発・PoCの拡大
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開発および事業開発を担う人材の採用・組織強化
投資家からのメッセージ
mint ジェネラルパートナーの武田 紘典氏は、Sinumyの技術が新たな社会インフラとなり、交通、店舗、オフィスなど日常のあらゆるシーンを根本から変え、生活者のシームレスな体験が実現されることに期待を寄せています。
Theta Times Ventures 共同代表/ジェネラルパートナーの小池 政秀氏は、Sinumyが人版ETC・ハンズフリー認証を世の中で実現させ、生活への革命の担い手として飛躍していくことを期待しています。
東京大学エッジキャピタルパートナーズ プリンシパルの戸田 広樹氏は、これまで5年間Sinumyを支援し、東京メトロ・東芝との白金台駅でのハンズフリー認証改札の実証試験も完了したことに触れ、新体制のもと、Sinumyのハンズフリー認証が改札や決済の当たり前を塗り替える日が来ることを確信していると述べています。
代表メッセージ
代表取締役CEOの倉内 亮弥氏は、日々の生活における「認証」の“ひと手間”を世の中から消し去り、誰にとっても移動と決済がもっと滑らかになる社会を目指すと述べています。人混みの中でも一人ひとりを正確に区別し、決済に求められる水準のセキュリティで認証する次世代の認証を、誰もが持つBluetoothという汎用規格の上に実現したと説明しています。今回の資金調達を機に、山中氏のアドバイザー就任と世永COO就任により、ハンズフリー認証の社会実装を加速する体制を整え、構想ではなく社会実装へと変える責任を胸に、歩みを進めていくとしています。
市場と今後の展望
Sinumyが対象とするデジタルID市場は約440億ドルから約1,320億ドルへ、インクルーシブ・モビリティ市場は約43億ドルから約74億ドルへの拡大が見込まれています。
Sinumyは今回の調達を、次のシリーズA、そしてその先の社会実装に向けた重要な布石と位置づけ、「操作ゼロ・待ち時間ゼロ」の認証インフラの確立を目指しています。

アドバイザー就任・経営体制の強化
今回の資金調達を機に、Sinumyは社会実装に向けた体制を強化しました。
アドバイザー 山中 俊治氏の就任
デザインエンジニアの第一人者である山中 俊治氏が、アドバイザーに就任しました。タッチ式改札機の体験設計など、技術と人の行動をつなぐデザインを長年実践してきた山中氏とともに、ハンズフリー認証が社会に自然に受け入れられるデザインを推進していきます。

山中 俊治氏 プロフィール
東京大学工学部卒業後、日産自動車デザインセンター勤務。1987年よりフリーのデザイナーとして独立し、腕時計から鉄道車両に至る幅広い工業製品のデザインを手がけています。NTTドコモの「おサイフケータイ」など通信基盤技術の発展にも寄与。Suica自動改札機の開発では認識率を飛躍的に向上させ、実用化のキーパーソンとなりました。慶應義塾大学教授、東京大学生産技術研究所教授を経て、現在は同大特別教授を務めています。ニューヨーク近代美術館パーマネントコレクション、日本グッドデザイン賞、iF Design Awardなど受賞多数です。
山中氏からのメッセージ
山中氏は、Suicaの体験設計に携わった際と同様に、技術に最適なデザインを与えることで、使えないと思われていた技術が使えるようになる経験を幾度も重ねてきたと述べています。SinumyのBluetoothで個人を特定できるという点に強い興味を覚え、この技術が社会にどのような効果をもたらすのかを見てみたいと考えています。スマートフォンを特定することでその持ち主を認証し、それを空間へと拡張することで新たな未来が開けることに、大きな期待を抱いているとのことです。改札機に限らず、これからも様々な未来を共に描いていきたいと語っています。
山中氏のアドバイザー就任に関する特別座談会は、以下のリンクで詳細をご覧いただけます。
取締役COO 世永 智也氏の就任
金融からインフラまで幅広い業界で、テクノロジーを起点とした大規模システム開発や全社戦略策定をリードしてきた実績を持つ世永 智也氏が、新たに取締役COOに就任しました。CEOの倉内氏とともに、事業推進と組織体制の強化を加速させます。
世永 智也氏 プロフィール
一橋大学法学部卒業後、コンサルティングファームのアクセンチュアに新卒入社。一貫してテクノロジーをテーマとし、金融からインフラ事業者まで様々な業界を対象として大規模システム開発から最新テクノロジーを起点とした全社戦略策定、新規テクノロジーの規格化戦略推進まで幅広いプロジェクトをリードしてきました。2026年2月にSinumyに参画し、同年6月に取締役COOに就任しています。
世永氏からのメッセージ
世永氏は、ハンズフリーでの次世代認証インフラを作るというSinumyのビジョンに強く共感するとともに、独自性の強い技術に高い可能性を感じていると述べています。参画から数ヶ月、事業や製品開発に向き合う中で、これまで培ってきたテクノロジーを起点とした事業戦略づくりやシステム開発の知見を活かし、COOとして経営の一翼を担うことになったとのことです。新たな社会インフラの実装に向けて、CEOの倉内氏とともに全力で取り組んでいくとしています。
Sinumyは、「操作ゼロ・待ち時間ゼロ」の認証を一人でも多くの人の日常に届け、誰もがシームレスに移動し、決済できる社会の実現に向けて、次のステージへと進んでまいります。
会社概要
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社名: Sinumy株式会社
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代表者: 代表取締役CEO 倉内 亮弥
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所在地: 大阪市東淀川区東中島1丁目20番14号東口ステーションビル1003号
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設立: 2018年6月14日
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コーポレートURL: https://corp.sinumy.com/
※世界初のタッチレス/ハンズフリー認証技術はSinumy調べによるものです。

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