JR西日本ITソリューションズ、Datadog採用で「JRおでかけネット」などの重要サービス運用を高度化

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Datadog導入の背景と初期効果

J-WITSは、10年以上利用してきたセルフホスト型監視ソフトウェアの保守サービス終了という課題に直面していました。それに加え、監視スクリプト作成の属人化、誤検知の発生、監視結果のメンバー間での共有のしにくさといった課題も抱えていました。

これらの課題を解決するため、2024年2月よりDatadogによる外形監視を開始しました。GUIベースでの容易な監視フロー作成と共有が可能になったことで、監視設定の属人化が解消され、対応可能な担当者が2、3人から15人へと大幅に拡大しました。また、誤検知の調査が容易になり、迅速な障害対応が可能となるなど、システム運用の安定化と高度化に貢献しています。

Datadogはユーザー数課金ではなく処理件数課金であるため、多くのユーザーが利用する公共インフラサービスにおいて、コスト面でも優位性があることが評価されています。

クラウド移行とAPMによる運用高度化

同時期には、「JRおでかけネット」の一部システムをオンプレミスからAWSへの段階的な移行計画が進められていました。サーバーレスを主体としたモダナイズ化により、システムのアジリティを高める方針が示され、これに伴いAWS環境もDatadogで監視することが決定されました。

2025年9月からは、AWS上での新システム稼働開始とともにクラウド監視が開始されています。APM(Application Performance Monitoring)の活用により、ログやメトリクスなどの運用データを横断的に可視化し、サービス全体の状況を迅速に把握できるようになりました。これにより、アクセス集中時でも遅延や障害を抑制し、各種サービスの情報を途切れなく利用者に提供するなど、安定したサービス運用を支えています。

さらに、障害発生時にはサービス停止時間や影響範囲を経営層に的確に報告できるようになり、サービスの改善が精確かつ早急に実行可能となりました。これは、部門間の連携強化を含む組織全体の運用体制の強化にもつながっています。

具体的な導入効果として、大量のLISTリクエスト発生によるAmazon S3の利用費高騰時、APMでリクエスト内容を分析して原因を特定し、APIの取得方法を修正することで、S3の利用費を約20%削減できた事例があります。また、開発フェーズにおいても、AWS Lambdaのパフォーマンス最適化に貢献しています。

今後の展望

J-WITSは今後、DatadogのAIエージェント「Bits AI SRE」を活用した障害対応の高速化と運用工数の削減を進める予定です。また、On CallWorkflow Automationを利用した監視の自動化にも取り組み、より高度なシステム管理やトラブルシューティングを実現していく方針です。

情報交換会の定期開催などを通じて、Datadogを採用したJR西日本との連携も強化していくことで、活用レベルをさらに高め、公共インフラサービスをより堅固に支え、サービスレベルをさらに向上させていくとしています。

Datadogの日本におけるソリューション・エンジニアリング ディレクターである守屋賢一氏は、「運行情報などの高いリアルタイム性やわずかな遅延でも影響が大きく、アクセス集中時にも安定稼働が求められる鉄道サービスの品質維持を実現するために、JR西日本ITソリューションズ様にDatadogをご採用いただき大変嬉しく思います。システム刷新に伴い従来と社内基盤の運用が大きく変わる中で、Datadogによって複雑な運用の簡素化、迅速な障害対応、利用費用の削減などに貢献できたことを非常に光栄に思います。今後もAIを活用した自動化やご利用範囲の拡大などを通じて、社会にとって重要な公共サービスの安定維持に寄与できるように支援してまいります」と述べています。

Datadogについて

Datadogは、AI時代におけるオブザーバビリティおよびセキュリティプラットフォームのリーディングカンパニーです。テクノロジースタック全体を統合的に可視化し、大規模化・複雑化するシステムの管理を支援しています。AIを活用し、アプリケーション、インフラストラクチャ、データ、モデル、セキュリティを一元的に統合することで、お客様への影響が生じる前に問題を早期に検知・解決します。Datadogは、Fortune 500企業や急成長するAI分野のリーダー企業をはじめ、世界中のお客様から信頼を得ており、ビジネスにおける迅速な意思決定と実行を可能にしています。

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