スマホ撮影だけで実現する屋内ナビ、市民がつくった屋内地図で『迷わない』を体験

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誰もが迷わないまちへ、「屋内スキャン・クエスト ナビゲーション体験会」開催

株式会社Ashirase、復建調査設計株式会社、アジア航測株式会社は、西日本旅客鉄道株式会社および株式会社JR西日本イノベーションズとの共催で、「屋内スキャン・クエスト ナビゲーション体験会」を2026年8月23日(日)にJR広島駅北口で開催します。本イベントは、視覚に障害のある方を含む誰もが、屋外から屋内へとスムーズに移動できる社会の実現を目指すものです。

ARナビゲーションアプリの利用風景

複雑な移動課題とインクルーシブな解決策

広島駅周辺は、多様な交通機関と大型施設が複合し、屋外から屋内への移動経路が複雑になりがちです。特に初めて訪れる場所や視覚に障害のある方にとっては、目的地までの移動が大きな負担となることがあります。従来の屋内ナビゲーションは、ビーコンなどの専用設備の設置が必要で、コストや運用面での導入ハードルが高いという課題がありました。

こうした背景から、Ashirase、復建調査設計、アジア航測は、視覚に障害のある方の移動課題を起点に、多大なコストをかけずに実現できる環境整備を目指し、「屋内スキャン・クエスト in 広島」を企画・実施しました。

ナビゲーションの課題比較表

市民参加で屋内空間をデータ化

「屋内スキャン・クエスト」は、一般市民がスマートフォン計測機器を使って公共・民間の屋内空間を計測・データ化するイベントです。2026年5月から6月にかけて広島駅周辺で実施されたこの取り組みでは、広島県立広島産業会館やJR広島駅など11施設、約120,000㎡の空間を計測し、延べ10名以上の市民が参加しました。この成果は、広島県『DoboXデータチャレンジ2025』で銀賞を受賞しています。

市民がスマートフォンで屋内を撮影している様子

体験会で「迷わない」を実感

「屋内スキャン・クエスト ナビゲーション体験会」では、以下の内容を体験できます。

  1. 屋内ナビゲーション体験(IndoorFlow)
    スマートフォンで周囲の空間を認識するVPS(Visual Positioning System)技術を活用し、ビーコンなどの専用設備なしで現在地把握とナビゲーションを体験できます。視覚障害者向け歩行支援デバイス「あしらせ」で培われた「迷わせない」誘導の知見を活かし、音や振動も用いてスムーズな案内を提供します。
  2. 屋内スキャン体験
    屋内空間を計測し、データ化するプロセスを体験できます。取得したデータがどのように屋内ナビゲーションのルートに繋がるのかが紹介されます。

本ナビゲーションは、視覚に障害のある方だけでなく、車いすやベビーカー利用者、大きな荷物を持つ方、訪日外国人など、多様な利用者の利便性向上に寄与するインクルーシブな設計が特徴です。

車椅子利用者がエレベーター案内を見ている様子

開催概要

  • 日時: 2026年8月23日(日)10:00〜15:00

  • 場所: JR広島駅北口1階 イベントスペース

  • 内容: 取り組み概要説明、屋内ナビゲーション体験、屋内スキャン体験 ほか

  • 対象: 一般市民、企業、行政機関、報道関係者 など

  • 参加費: 無料

  • 申込: 不要(メディア関係者は事前申し込みが必要です)

イベントスタッフの集合写真

各社の役割と今後の展望

本プロジェクトは、Ashiraseが「Urban Innovation Challenge HIROSHIMA 2025」で最優秀賞を受賞したことをきっかけに、復建調査設計、アジア航測とチームを組み、各社の技術と専門性を活かして社会課題の解決を目指しています。

  • 株式会社Ashirase: 視覚障害者向けナビゲーションデバイス「あしらせ」と屋内ナビゲーション「IndoorFlow」を提供し、屋外から屋内まで一貫した移動体験を支援します。

  • 復建調査設計株式会社: まちづくりや公共インフラ整備で培った知見を活かし、屋内ナビゲーションの社会実装を支援します。

  • アジア航測株式会社: 測量・空間情報分野の技術を活かし、屋内空間の計測・3次元データ化をサポートします。

本体験会で得られた知見をもとに、広島駅周辺での屋内外シームレスな移動支援の実装を段階的に進め、将来的には公共施設、駅、商業施設など、多くの方が訪れる施設への展開を目指しています。

西日本旅客鉄道株式会社からは「駅を利用のお客様に分かりやすく、使いやすい駅づくりができればと思います」とのコメントが寄せられています。また、DoboXデータチャレンジ事務局(広島県)は、「データを利活用し、地域課題の解決に有効なアプリなどを募集するコンテストを実施しております。昨年度のコンテストにおいて、視覚障害者の方などがより一層安全かつ快適な移動が可能となるアプリと膨大な数の公共施設などの地理空間データを県民が協働して取得するこの取組は、さらなる“まち”の価値向上及び誰もが暮らしやすい社会の実現につながると期待しております」と述べています。

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