ウクライナの子どもたちへNゲージを!「なかよし学園」が鉄道模型を緊急募集、未来のまちづくりを支援

ニュース

レール1本から「未来のまち」を考える教材に

このプロジェクトでは、Nゲージの車両、レール、駅、建物、橋、踏切、パワーパック、情景用品などを幅広く募集しています。中古品や箱のないもの、部品が不足しているもの、動作未確認品、故障品も受け付けています。完成された大きなセットだけでなく、レール1本、車両1両、小さな駅や建物一つからでも、ウクライナの子どもたちが「自分たちの暮らしたい未来のまち」を考える教材として活用されます。

Nゲージを線路に置く様子

「校長室からの世界平和」がウクライナへ

このプロジェクトの原点は、2025年度に経済産業省の事業採択を受けた「世界とつながる学びプロジェクト」の実施校である千葉県柏市立名戸ケ谷小学校での出会いにあります。なかよし学園が同校で出会った津久井智洋校長は、教室で過ごすことが難しい児童を校長室に招き、自ら愛するNゲージを教材として理科の授業を行っています。

Nゲージを楽しむ人々

目の前を走る小さな列車は、子どもたちの中から「どうして電車は動くのだろう」「駅をどこに造れば、人が暮らしやすいまちになるだろう」といった問いを生み出し、自ら見て、触れて、考える学びへと導きます。津久井校長は、なかよし学園の過去の活動に共感し、今回の「なかよし鉄道プロジェクト」の総合プロデュースを快諾し、自らNゲージの寄付第1号となりました。

Nゲージの周りで説明する様子

ウクライナで行われる授業では、手回し発電機を使って列車を走らせ、電気やエネルギーの仕組みを学びます。さらに、子どもたち自身が線路を敷き、駅や橋、学校、病院、家などの配置を考えながら、未来のまちを形にしていきます。これは、完成した模型を見せるだけの支援ではなく、子どもたちが自分の手で試し、話し合い、失敗し、もう一度組み直しながら、「自分たちが暮らしたい未来」を目に見える形にする教育支援です。

Nゲージを操作する様子

あなたのNゲージが、子どもたちの「未来を考える教材」になる

長年大切にしてきた鉄道模型や、押し入れで眠っているレールが、ウクライナの子どもたちの未来を走らせるために役立てられる機会です。なかよし学園が実施するのは、Nゲージを単なる玩具として届ける活動ではありません。鉄道模型、レゴブロック、ミニ四駆を組み合わせ、子どもたち自身が「どのようなまちで暮らしたいか」を想像し、話し合い、設計し、形にする参加型の教育プログラムです。

レゴブロックで作られたミニチュア都市

戦争によって日常や学習環境を奪われてきた子どもたちに、完成された未来を大人が教えるのではなく、自分たちの手で未来を考え、仲間と一緒につくる時間を届けます。授業では、4~6人のグループに分かれ、Nゲージの線路や駅、レゴブロックなどを使って、一つのまちをつくります。子どもたちは、「駅はどこにあると便利か」「学校と住宅はどのくらい離れているとよいか」といった問いを仲間と考えます。

Nゲージの線路は、単に列車を走らせるためのものではありません。人と人、学校と家庭、病院と地域、都市と自然をどのようにつなげるかを考えるための教材です。レール1本を置くことから、「この先には何が必要か」「誰と誰をつなぐのか」という問いが生まれます。

レゴブロックで遊ぶ子どもたち

戦争が続く今だからこそ、子どもたちが「未来」を考える時間を

UNICEFが2026年6月に公表したウクライナ復興に関する報告では、学校を含む子どもたちの生活に不可欠な施設への攻撃が続き、避難場所で学び、遊び、休むことが日常になっていると報告されています。同報告は、子どもや若者が「ウクライナに自分たちの未来を描けるか」が、復興の中心的な課題になっていると指摘しています。

出典:UNICEF Ukraine「Invest Now for Every Child, for Ukraine’s Recovery: https://www.unicef.org/ukraine/en/media/58276/file/Recovery_Brief_UNICEF_Ukraine_June_2026.pdf.pdf

建物や道路などのインフラを再建することはもちろん重要ですが、復興には、子どもたちが「自分にも未来をつくることができる」と感じられる経験も必要です。なかよし学園は、鉄道模型を使ったまちづくりを通じて、子どもたちが受け身の支援対象になるのではなく、自分たちの地域と未来を考える主体になる機会をつくります。

破壊された街並み

寄付したその先が見える。「届けて終わり」にしない支援

本プロジェクトの特徴は、Nゲージを集めて現地へ届けるだけではないことです。お寄せいただいた車両やレール、駅、建物などは、なかよし学園が状態を確認し、ウクライナ現地で実施する教育支援活動の教材として活用します。動作未確認品や故障品についても、状態に応じて、構造や仕組みを学ぶ教材、まちを構成する部品、修理や試行錯誤を体験する教材などとして活用が検討されます。

授業後には、子どもたちがNゲージを使ってどのようなまちをつくり、どのような未来を発表したのかを、写真や活動内容とともにニュースリリースで報告されます。寄付したものが、どこで、誰の学びに、どのように役立ったのか。支援の先にいる子どもたちの表情と学びが、目に見える形で日本へ返されます。これは、なかよし学園が大切にしてきた「届ける―実践する―反応を受け取る―日本へ返す」というCoRe Loopの考え方に基づく活動です。

インクルーシブ教育事例のスクリーンショット

世界10カ国の教育現場で積み重ねてきた実績を、ウクライナへ

なかよし学園は、これまでアジア、アフリカ、中東など世界10カ国で教育支援、平和教育、防災教育、健康教育、職業教育などを実施してきました。コンゴ民主共和国では元子ども兵の社会復帰支援、南スーダンやウガンダでは難民や避難民を対象とした基礎教育・職業教育、シリアでは戦争の影響を受けた地域での教育活動など、紛争や貧困の影響を受ける現場で、身近な教材を学びに変える授業を重ねています。

2025年度の「世界とつながる学び」では、全国50校以上、1万人以上の児童生徒、教職員、関係者が参加しました。日本の学校で生まれた教材やアイデアを海外の教育現場で実践し、その成果を日本の教室へ返してきました。また、2026年8月にはルワンダで「レゴでつくる未来のまち」を実施しました。今回のウクライナプロジェクトは、こうした授業実践と現地活動の経験を基礎に、Nゲージによる「移動とつながり」の学習、レゴによる「考えを形にする」学習、ミニ四駆による「設計・試走・改良」の学習を統合したものです。

なかよし学園 代表メッセージ

中村雄一代表は、「私たちは、ウクライナの子どもたちに『未来はこうあるべきだ』と教えるつもりはありません。子どもたち自身が未来を想像し、仲間と話し合い、自分たちの手で形にするための道具と機会を届けたいと考えています。戦争によって多くのものを失った子どもたちが、未来まで失う必要はありません。皆様のご家庭に眠っているレール1本、車両1両が、戦禍のウクライナで、子どもたちが未来を考えるための一本の道になります。どうか力を貸してください」とメッセージを寄せています。

中村里英事務局長は、「思い出の詰まった鉄道模型を手放すことは、簡単なことではないと思います。その思い出ごと、次の世代の子どもたちへ託していただけたらと思っています。今回の授業では、熊本復興への願いが込められた、くまモンのミニ四駆もウクライナへ届けます。皆様から託されたNゲージがどのように使われ、子どもたちがどのようなまちをつくったのかは、活動後のニュースリリースでしっかりとお返しします」と語っています。

くまモンのミニ四駆パッケージ

Nゲージ募集要項

  • 募集締切:2026年8月31日(月)必着

  • 募集対象:Nゲージ鉄道模型

  • 募集品:車両、レール、駅、建物、橋、踏切、パワーパック、情景用品、関連部品など

  • 受付可能:中古品、箱なし、部品不足、動作未確認品、故障品

  • 受付できないもの:Nゲージ以外の鉄道模型、著しく破損・汚損したもの

  • お願い:ウクライナの子どもたちが気持ちよく使える状態かをご判断のうえ、お送りください

  • 送料:寄付者様のご負担をお願いいたします

  • 活用方法:寄付品は、なかよし学園がウクライナ現地で行う教育支援事業に活用します

  • 活動報告:活用の様子は、活動後にニュースリリースで報告されます

送付先
〒270-0021 千葉県松戸市小金原4-14-14
特定非営利活動法人 なかよし学園プロジェクト
「なかよし鉄道ウクライナ支援」係
TEL:047-704-9844
E-mail:peace.office@nakayoshigakuen.org

プロジェクト実施概要

  • プロジェクト名:なかよし鉄道・ウクライナ未来のまちづくりプロジェクト

  • 実施予定:2026年9月

  • 実施予定地:ウクライナ・キーウ、リビウなど複数都市

  • 対象:ウクライナの児童、生徒、保護者、教員など

  • 使用教材:Nゲージ鉄道模型、レゴ・ブロック教材、ミニ四駆、建物模型、工作教材など

  • 主な内容:未来都市デザイン、創造性教育、問題解決学習、STEAM教育、協働学習、エンジニアリング教育、平和教育

  • 基本学習過程:想像する/話し合う/設計する/つくる/つなげる/伝える

  • 今後の展開:現地での授業実施、教員への授業方法共有、活動結果の記録、日本へのフィードバック

  • 備考:現地の安全状況などにより、実施都市・日程・内容を変更する場合があります

関連情報

コメント

×
タイトルとURLをコピーしました