BYD電気バス「K8」が和歌山県内で初導入、高野山の世界遺産エリアで運行開始

ニュース

BYD電気バス「K8」が和歌山県内で初導入

BYDの商用車部門を担当するBYD JAPAN株式会社は、南海りんかんバス株式会社に大型路線電気バス「K8」計6台を納車しました。これらの車両は2026年4月24日より、南海りんかんバスの高野山内線で営業運行を開始しています。今回の導入は、和歌山県内におけるBYD EVバスの初の導入となります。

高野山駅に停車する真紅の電気バス

導入された6台の「K8」の中には、2015年に京都で運行を開始したBYD EVバスの1号車から数えて500台目にあたる車両も含まれています。また、「高野山(583)」の語呂に合わせた希望ナンバープレートを付けた車両も同時に運行を開始しました。運行開始当日は、南海電鉄の特別列車「GRAN天空」の新型列車初便の到着に接続するバスに、記念すべき500台目のBYD EVバスが配車され、出発式も執り行われました。

高野山と見られる場所で、赤色の電気バス3台がバス停に停車している様子

南海りんかんバスの環境への取り組み

南海りんかんバスは、NANKAIグループの運輸安全マネジメントに基づき、安全性の確保と地域連携を推進しています。加えて、「NANKAIグループ環境ビジョン2030」を掲げ、環境対策にも積極的に取り組んでいます。BYD EVバスの導入について、同社の和田純一取締役社長は、「二酸化炭素を排出しないEVバスの導入は、信仰の聖地である高野山の環境維持に繋がる」と述べました。また、「BYDのEVバスは、NANKAIグループ内での導入実績があり、航続距離や冬季に-15℃にもなる高野山での使用に耐え得る性能を重視した」と、導入の背景を説明しています。

世界遺産エリアを循環する高野山内線

BYD「K8」の営業運行が始まった南海りんかんバス高野山内線は、ユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産である高野山エリアを循環します。このエリアには、「壇上伽藍」や「金剛峯寺」、「奥之院」など歴史的価値の高い文化遺産が点在し、年間約150万人が訪れる人気の観光地です。BYD「K8」は、「高野山駅前」から「奥の院前」までを結ぶルートを循環し、来訪者にクリーンで静かな移動体験を提供します。

赤い電気バスが日本の山道を走っている様子

BYD EVバスの特徴と日本での実績

BYDのEVバスは2015年から日本への導入が始まり、現在では小型「J6」、中型「J7」、大型「K8」の3モデルが展開されています。これらのモデルは日本の路線バス規定の法的要件および基準に適合しており、国内を走るEVバスにおいて高いシェアを誇ります。北海道から沖縄まで、全国各地で市民の重要な交通手段として活躍しています。

BYD EVバスの主な特徴は、走行中のCO2排出が一切ないクリーンな走行、モーター特有のパワフルで滑らかな走り、そして発火の恐れが少ないLFP(リン酸鉄リチウムイオン)バッテリーの搭載による高い安全性です。また、段差のない低床フロアとフラットな床面により、乗降時や車内での移動が安全に行えるよう設計されています。

日本の路線バスの車内を捉えた画像

BYDの企業理念と「SEALION 6」による長距離ツアー

BYDは「地球の温度を1℃さげる」という企業目標を掲げ、長年にわたり公共交通の電動化を推進してきました。今回の高野山でのBYD EVバスの運行開始は、BYDと南海りんかんバス双方の企業目標が合致したことで実現したものです。

今回のBYD EVバス500台目の運行開始と南海りんかんバスの環境への取り組みを体験するため、BYD乗用車部門の最新PHEV(プラグインハイブリッド)モデル「BYD SEALION 6」シリーズによる往復1,200kmのツアーが実施されました。燃油高の長期化が予想される中で、長い航続距離を誇る「SEALION 6」は、本格的な販売開始以降、1,000台を超える受注を獲得しています。特に3月末からは四輪駆動モデルが追加導入され、降雪・寒冷地区での需要にも対応できる新エネルギー車として注目されています。

緑豊かな山々が広がるワインディングロードを走行中の白いBYD製SUV

「SEALION 6」の優れた快適性と高い走行性能

ツアー初日、横浜を出発した4台の「SEALION 6」は、途中降雨に見舞われながらも、安定した走りと多くの快適・安全装備により、消費燃料と疲労感を少なくして500kmの道のりを走破しました。このツアーでは後輪駆動の「SEALION 6」2台と、四輪駆動の「SEALION 6 AWD」2台が使用されました。特に四輪駆動モデルは、常時四駆の特性を活かし、気象状況に関わらず力強く頼もしい走りが評価されました。

白いBYDのSUVが、緑豊かな山間部のカーブした道を走行している様子

BYDのPHEV技術と「SEALION 6」の動力性能

BYDは2008年に世界で初めてPHEVモデルの量産化に成功し、18年以上にわたりその技術を磨き続けてきました。当初「DM」と呼ばれたシステムは、技術革新により「DM-i」と名称を変更し、BYD PHEVシリーズの世界累計生産台数は約800万台に達しています。

「BYD SEALION 6」は、ガソリンエンジンと電気モーターを併用するPHEV車であり、家庭での普通充電(DC 200V)と外出先での急速充電(DC 400V)の両方で車載バッテリーを充電できます。これにより、従来のEVに対する航続距離や充電の懸念が解消されています。

走行の主体をEV(電気)に置くことで、「SEALION 6」は常に最適な状況下でEVとして走り、最高速度160km/hまで力強く加速します。EV(バッテリー)のみの走行では、後輪駆動で100km、四輪駆動で90kmの走行が可能です。また、高効率の1.5リッターガソリンエンジンは、高速・無負荷状態では直接駆動力を提供し、あらゆる領域で効率よく発電用エンジンとして稼働します。このハイブリッド燃料消費率は、後輪駆動で22.4km/L、四輪駆動で18.5km/L(WLTCモード)と、このサイズのSUVとしては良好な数値を実現しています。

「BYD SEALION 6」シリーズは、後輪駆動、四輪駆動の双方に、43.04%という高い熱効率を実現した1.5リッターガソリンエンジンを搭載しています。特に四輪駆動モデルには、さらに高出力が得られるターボチャージャー付のエンジンが搭載され、エンジン出力およびトルク特性は後輪駆動の72kW / 122N・mに対して、四輪駆動は96kW / 220N・mと強化されています。

グレーのBYD製SUVが高速道路を走行している様子

世界が認めたBYDのLFPブレードバッテリー

「BYD SEALION 6」の駆動用バッテリーには、高性能な「DM-i」システムに最適なLFP(リン酸鉄)ブレードバッテリー(搭載量:18.3kWh)が搭載されています。このLFPブレードバッテリーは、外部からの入力による内部ショートなどでも発火の恐れが極めて少なく、高い安全性を有しています。また、繰り返しでの過酷な高電圧充電にも耐え得る高い耐久性、希少金属を用いないことによる高いコストパフォーマンスが特徴です。最適化されたBMS(バッテリーマネジメントシステム)との併用により、中国国内だけでなく日本の自動車メーカーにもOEM供給されるなど、世界的に高い評価と信頼を得ています。

さらに、「SEALION 6」の12Vバッテリーにも、長寿命で安心・安全なLFPバッテリーが採用されています。2.2Kgと軽量コンパクトなこの12V LFPバッテリーは、従来の鉛バッテリーのように作動中に水素を発生せず、運転席の下に効率よく搭載されています。大容量の駆動用バッテリーと随時交信し、12Vバッテリーへの補充電を行うことで、酷暑・厳冬下での酷使や寿命による急なバッテリー上がりの心配が不要となり、ユーザーに大きな安心感を提供しています。

グレーのBYD製SUVが日本の高速道路を走行している後方からの写真

高野山エリアの世界遺産

高野山エリアには、以下の世界遺産があります。

  • 壇上伽藍(だんじょうがらん): 弘法大師が最初に道場を開いた場所で、朱色の「根本大塔」が高野山のシンボルです。

  • 奥之院(おくのいん): 弘法大師がいまも深い瞑想を続けているとされる高野山最大の聖地です。2kmに及ぶ参道には20万基を超える墓碑が並んでいます。

  • 金剛峯寺(こんごうぶじ): 高野山真言宗の総本山で、日本最大級の石庭「蟠龍庭」など美しい建築物と庭園があります。

  • 金剛三昧院(こんごうさんまいいん): 北条政子が源頼朝の菩提を弔うために建立した寺院で、世界遺産にも登録された宿坊があります。

  • 高野山町石道(ちょういしみち): 麓の九度山から高野山へ続く古道で、道しるべとなる「町石」が立ち並ぶ信仰の道として知られています。

製品に関するお問い合わせは、以下のBYD Japan Groupお問い合わせフォームよりお願いいたします。
https://byd.co.jp/contact/

コメント

×
タイトルとURLをコピーしました