連休後半に予約集中、最大で前年同期比約1.9倍に
今年のゴールデンウィークは、前半が飛び石連休となるため、需要が5月2日以降の5連休に集中する傾向が見られます。4月24日から30日までの予約数は前年同期比で88.1%にとどまる一方、5月1日から6日までは同104.4%と増加しています。

特にUターンラッシュにあたる5月5日と6日の予約数は、それぞれ前年同期比181%、188%と大幅な伸びを記録しました。一方で、連休中日(4月27日~5月1日)は比較的空席があり、混雑を避けた「分散旅行」の狙い目となりそうです。

目的地は大阪一極集中から地方中距離路線へシフト
2025年の大阪・関西万博閉幕後初のゴールデンウィークとなる今年は、旅行先の多様化が進んでいます。関西発着路線は前年同期比85.6%にとどまる一方、関東発着路線は同109.8%と大きな伸びを記録しました。

中でも、関東⇔新潟(前年同期比187%)、関東⇔富山・石川(同142%)、関東⇔宮城・福島(同142%)などの中距離路線が好調です。新潟への予約増加は大型ライブ・コンサートの影響と見られますが、金沢・仙台・長野といった地域ではライブ・コンサートに起因しない予約の大幅な伸びが見られます。

これらの路線では関東在住者の予約が増加しており、昨年大阪・関西万博に集中していた旅行需要が地方へ分散した様子がうかがえます。特に金沢は、北陸新幹線延伸から2年が経過し、観光インフラが成熟したことで、富山・福井を含めた「北陸広域観光」のハブとしての役割が定着していると考えられます。また、都市部を中心とした宿泊費高騰を背景に、高速バスによる深夜移動と現地滞在を組み合わせ、限られた予算を宿泊ではなく「その土地ならではの食体験や伝統文化」へ重点的に配分する「メリハリ消費」の傾向も鮮明になっています。
ホテル高騰による「夜行バス回帰」と「海外断念層」の国内シフト
全国的なインバウンド需要の継続によるホテル価格の高騰を受け、深夜移動で1泊分の宿泊費を節約できる「夜行バス」の価値が再評価されています。また、海外旅行の駆け込み需要が報じられる一方で、高額な燃油サーチャージや円安の影響で海外旅行を断念した層が、直前期に国内旅行へ切り替える動きも見られます。特に、東京から数時間でアクセス可能な「ちょうどいい距離」の地方都市への予約を押し上げているようです。
WILLER EXPRESSの販売担当者によると、昨年は万博という一つの目的地に需要が集中しましたが、今年は「自分の好みに合わせて賢く楽しむ」分散型の旅行スタイルが主流となっているとのことです。高速バスはホテルの価格変動に左右されにくく、移動と宿泊を兼ねる「動くホテル」としての価値が再評価され、現地での体験に予算を使いたい若年層やリピーターにとって有力な選択肢となっています。ゴールデンウィーク後半の5連休は既に満席に近い便も出ていますが、前半や中日においては、お得な運賃での利用が可能であると案内されています。
WILLER EXPRESSは、今後もバス業界の発展に貢献するため、定期的なアンケート調査を通じて利用者の実態とニーズを把握し、お客様目線の安心・安全なサービスの提供に取り組んでいくとしています。
詳細については、WILLER TRAVELのウェブサイトをご覧ください。

コメント