令和8年度「北区総合水防訓練」が実施されました
東京都北区は、令和8年度「北区総合水防訓練」を5月23日(土)に荒川河川敷(志茂5丁目41番先、岩淵水門野球場)で実施しました。この訓練は、地域と連携し、新たな防災気象情報を用いて荒川の氾濫への備えを強化することを目的としています。
新たな防災気象情報に基づく訓練想定
今回の訓練は、「訓練日未明、東京地方にレベル3大雨警報及びレベル2氾濫注意報が発令され、北区岩淵町周辺では荒川が氾濫危険水位に迫り、志茂5丁目の低地では道路冠水により、住宅や地下施設への浸水危険が発生している」という想定のもとで行われました。この想定には、5月29日から運用が開始される新たな防災気象情報が用いられています。新情報では、情報名称に警戒レベルの数字が付与されることで、市町村が発令する避難情報や住民がとるべき避難行動が分かりやすくなるよう工夫されています。
関連機関と地域住民が連携
この訓練には、東京消防庁が管轄する赤羽・王子・滝野川の各消防署、区職員、東京地下鉄株式会社、東京都下水道局など、およそ200名が参加しました。被害を最小限に食い止めるため、関連機関及び地域住民が連携した訓練を実施することで、総合的な水防活動能力の強化が図られています。
多様な水防工法が実践されました
訓練では、東京消防庁、区土木緊急工作隊、区職員などの指揮のもと、様々な水防工法が実践されました。
河川越水危険現場では、鋼板を2列横に並べ杭で固定し、その間に砂を入れることで強固な壁を作る「鋼板防護工法」や、土のうを積んで付近一帯地域への越水および地下や床上への浸水を防止する「積み土のう工法」が実施されました。

また、1基で土のう約300個分に相当する15mの連結水のうを2基並べ、可搬ポンプを活用して河川から充水して作成する「連結水のう工法」も行われました。建物内への浸水防止を図る「地下浸水防止工法」では、消防隊が災害現場で使用する三連はしごと防水シートが活用されました。さらに、土のうで通風口を囲み地下への浸水防止を図る「地下鉄通風口浸水防止工法」も実施されています。

地域住民による「簡易水防工法」も行われました。これは、身近にあるビニール袋と段ボールおよびプランターを活用するもので、地域の防災力向上に貢献しています。
車両展示と体験ブース
車両展示ブースでは、補給車、救命ボートを積載可能な救出救助車、毎分3,000リットルの水を排水可能な排水ポンプ車、夜間の照明活動や消防機器などに電力を供給する電源車として使用できる照明電源車が展示されました。そのほか、浸水時の扉の重さが体験できる水圧ドアの体験も行われています。
区道路公園課は、「毎年この時期に実施する水防訓練は、これから迎える集中豪雨や台風シーズンに万全を期すための良い機会になっており、万が一の際には、訓練を活かし迅速に対応したい」と話しています。
問い合わせ先
道路公園課
℡03-3908-9213

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