世界初の鉄道座席予約システム「MARS-1」がIEEE Milestoneに認定、記念式典を開催

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記念式典での各社代表者挨拶

鉄道総合技術研究所の渡辺郁夫理事長は、今回の認定がMARS-1という技術的成果そのものへの評価であると同時に、先人たちの卓越した先見性と技術力、そして関係機関の緊密な連携が国際的に高く評価されたものだと述べました。また、持続可能な社会の実現に向け、多様な分野との連携のもと、安全性・信頼性・快適性のさらなる向上に資する技術の研究開発に一層取り組んでいく意向を示しました。

鉄道総合技術研究所 理事長 渡辺郁夫氏

鉄道情報システムの池田孝行代表取締役社長は、コンピュータ技術の黎明期にMARS-1が即応性と信頼性を両立し、安定運用を実現したことは画期的な挑戦であり、世界のオンライン処理技術の発展に大きな足跡を残したと評価されていることに触れました。同社は今後も、先人が築き上げた高い信頼性を基盤として、日本の鉄道サービスと社会の発展に貢献していくとしています。

鉄道情報システム 代表取締役社長 池田孝行氏

日立製作所の永野勝也執行役専務は、MARS-1が電気技術史において重要な功績を残し、社会の発展に大きく寄与してきたことが評価されたものと受け止めていると述べました。座席予約業務の自動化に留まらず、当時先進的であったオンライン処理の実用化を通じて、社会インフラ分野におけるコンピュータ活用の可能性を切り拓いた点に大きな意義があると強調しました。同社は今後も関係者と連携し、安全で信頼性の高い社会インフラの実現に貢献していくとしています。

日立製作所 執行役専務 永野勝也氏

MARS-1の歴史とIEEE Milestoneについて

鉄道座席予約システムMARSは、国鉄の鉄道技術研究所(現:公益財団法人鉄道総合技術研究所)の穂坂衛博士が発案しました。その試作機であるMARS-1は、鉄道技術研究所の論理設計に基づき、日立製作所において回路設計・製作が行われ、1959年7月に完成し、1960年に運用を開始しました。

その後、国鉄の分割民営化により、MARSの運営は鉄道情報システム株式会社に引き継がれました。MARSは改良を重ねながら60年以上運用されており、現在もJRグループの乗車券類の予約管理・発行を行うオンラインシステムとして活用されています。

MARS-1の古いコンピューターシステム

IEEE Milestoneは、電気・電子をはじめとする技術領域において達成された画期的なイノベーションの中で、開発から25年以上経過し、社会や産業の発展に多大な貢献をした歴史的業績を表彰する制度です。1983年に創設され、優れた技術成果に光を当てるとともに、それを生み出した技術者に対する社会一般の理解と評価を高めることを目的としています。日本のIEEE Milestoneとしては、八木・宇田アンテナや東海道新幹線など、これまでに66件が認定されています(2026年2月現在)。

今回のMARS-1の認定に関する詳細は、以下の日立製作所のウェブサイトで確認できます。

お問い合わせ先

    • 公益財団法人鉄道総合技術研究所 総務部 広報
      TEL:042-573-7219

    • 鉄道情報システム株式会社 総務部総務課
      TEL:03-5334-0655

    • 株式会社日立製作所 社会システム事業部
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