アジラが約30億円の資金調達を完了、来期黒字化を視野に事業を拡大

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今回の資本業務提携

今回の資金調達では、日鉄興和不動産株式会社と株式会社チャーム・ケア・コーポレーションの2社との資本業務提携を実施しました。

  • 日鉄興和不動産株式会社:AI・人流データを活用した次世代施設運営の共創に向けた提携です。

  • 株式会社チャーム・ケア・コーポレーション:介護現場におけるAIを活用した見守りの共創を目的とした提携で、介護・福祉施設向け見守り支援システム「asilla care」の共同開発を進めています。

アジラはこれまで、警備、通信、製造、不動産、鉄道、金融といった多岐にわたる業界の事業会社・投資家から出資を受けており、同社のAIがあらゆる空間の安全を支えるインフラとして期待されていることが示されています。

黒字化の見通しと事業拡大

警備領域での導入拡大に加え、ビルマネジメント、プロパティマネジメント、施設DX領域、介護領域への展開が進んでいます。主力プロダクトのストック型収益(ARR)は、直近1年で約1.9倍、直近2年で約4.5倍に拡大しており、積み上がるリカーリング収益を基盤に、来期以降の通期黒字化を視野に入れています。

今後の成長領域

アジラは以下の5つの成長領域に注力し、事業拡大を推進しています。

アジラの事業ドメインと技術進化戦略

1. GENIACを通じた世界最先端VLMの開発

経済産業省およびNEDOが実施する「GENIAC」に採択され、防犯カメラに特化した世界最先端のVLM(Vision Language Model)の開発を進めています。すでにVLMを「AI Security asilla」へ本格実装し、多数のカメラ映像のリアルタイム解析とVLMによる状況認識を単一基盤上で統合し、「検知」から「意味理解」までを担う次世代の映像解析を実現しています。

2. 海外展開の本格化

2025年9月には「Global Deep Tech Geeks Startups Competition」で世界1位を受賞し、中東・アフリカ地域最大のスタートアップ展示会「GITEX GLOBAL」(UAE・ドバイ)に出展しました。また、2026年には「J-StarX」欧州長期派遣プログラムに採択され、「Station F」を拠点に欧州展開を推進するとともに、「VivaTechnology 2026」にも出展しています。さらに、フランス欧州・外務省と日本外務省が開催した官民政策対話「日仏AIハイレベルダイアログ」にも参加しました。

これらの活動により、すでに海外市場での導入事例が複数件生まれており、年内にはサウジアラビアでの展示会も複数予定されているなど、欧州・中東・ASEANを軸としたグローバル展開が本格化しつつあります。

3. 異音検知AI(設備異常の早期検知)

これまでの映像×AIに加え、機械・設備の「異音」を検知するAIの研究開発を進めています。施設のポンプやファン、チラーなどが発する音の変化から設備異常の予兆を捉え、点検業務の省人化と予知保全を実現します。ビル・商業施設・インフラを運営する株主・パートナー企業との協業により、社会実装を加速させる見込みです。

4. データ活用型スマートビルソリューション

「asilla BIZ」を通じてAI・人流データを活用した次世代施設運営を推進しています。施設内の利用実態や混雑状況をリアルタイムに把握し、運営高度化や利用体験向上に役立つ各種データを提供します。警備・防災・エリアマネジメントに加え、空調の省エネ化を通じたエネルギーマネジメント等、施設全体を最適化するスマートビルソリューションへと発展させていくとのことです。

5. ロボットとの連携

警備ロボットや四足歩行ロボットに付帯するカメラの映像をアジラのAIで解析し、現場の異常を検知する取り組みを進めています。また、「AI Security asilla」が異常を検知した際にロボットが自律的に現場へ向かい、状況を確認するといった連携の開発も複数のロボットメーカーと共同で推進しています。これにより、これまで人が担ってきた巡回・現場確認の一部をAIとロボットが分担し、限られた人員でも対応の質を保つ運用を実現するとしています。

警備・施設運営における人手不足が深刻化する中、国内外で成長領域として注目されるフィジカルAI分野において、AIとロボットが連携して現場対応を支える仕組みづくりを進めている状況です。

代表者コメント

株式会社アジラ 代表取締役CEO 尾上 剛氏は、プロダクト事業が約250拠点で利用され、黒字化が視野に入るところまで来たのは、顧客やパートナーがAIを現場で育ててくれたおかげであると感謝の意を表明しています。また、今後も現場を大切にし、日本の現場で磨いた技術を世界の当たり前にできるように尽力していくと述べています。

株式会社アジラ 執行役員CFO 内田愛希氏は、人手不足が深刻化する現場において、同社のAI技術が働く人々を支え、安心で快適な空間を守る社会の実現に貢献できると確信しているとコメントしています。今後も利害関係者の期待に応え、社会に還元できる会社であり続けたいとしています。

会社概要

  • 代表者:代表取締役CEO 尾上剛

  • 所在地:東京都町田市中町一丁目4-2

  • 事業内容:行動認識AIをベースとした各種プロダクト・ソリューションの開発・提供

  • 公式webサイトhttps://jp.asilla.com/

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