新潟駅バスターミナルでの新たな移動支援
2026年3月より、新潟駅バスターミナルで視覚障害者をはじめとする移動困難者の利便性向上を目的とした移動支援社会実験が開始されました。この実験では、次世代音声コード「ナビレンス」が活用されており、新潟県内では初の本格的な導入となります。
この社会実験は、特定非営利活動法人 障害者自立支援センターオアシスが、株式会社メジャメンツのサポートのもとで実施しています。

ナビレンスとは
「ナビレンス」はスペイン発祥の移動支援アプリです。施設内の各所に貼られたアクセシブルなナビレンスコードをスマートフォンで読み取ることで、目的地の内容、方向、距離などの情報が画面に表示され、音声で読み上げられます。これにより、施設内の移動支援だけでなく、バスや電車の乗り場案内や時刻案内も音声で確認できるようになります。
このアプリは、視覚障害者が一人で移動する際の不安を軽減し、より行動的な生活を支援することを目指しています。ただし、ナビレンスは不安を和らげるためのアプリであり、障害物や突発的な出来事を検出する機能はありません。利用者は白杖や盲導犬などを活用し、自身の安全に十分注意することが推奨されています。

社会実験の目的
今回の移動支援社会実験は、新潟駅バスターミナルの供用開始に伴い、新しい環境における視覚障害者の安全かつ円滑な移動を支援することを目的としています。音声ガイダンスによる誘導システムの有効性を検証し、既存の点字ブロックなどの物理的インフラを補完する「情報のユニバーサルデザイン」として定着させることを目指しています。
関係者からのコメント
特定非営利活動法人 障害者自立支援センターオアシスの代表理事である小島 紀代子氏は、新潟駅バスターミナルの変化に触れ、「新しいターミナルは非常に便利で立派ですが、その広さと構造の変化には、視覚に障害のある方、高齢者は不安を感じ、外出を控えてしまいます。私たちはこの『広大な空間』を、テクノロジーの力で再び『安心安全な場所』に変えたいと考えました」とコメントしています。また、「社会の環境が優しくなると障害は軽くなる」という考えのもと、テクノレンスの導入が共生社会への大きな一歩であると述べています。
株式会社メジャメンツの代表取締役である上濱 直樹氏は、新潟駅バスターミナルが1番乗り場から18番乗り場まで存在する広大なエリアであることから、「ナビレンス」が視覚に障害のある方が目的の乗り場までスムーズにたどり着くために有効であると考えています。また、ナビレンスは視覚に障害のある方だけでなく、車椅子の方、外国人を含む旅行客などにも有効なツールであるため、新潟駅周辺のさらなる発展に貢献することを期待しています。
オアシスとメジャメンツについて
特定非営利活動法人 障害者自立支援センターオアシスは、1994年より視覚障害のある方の自立支援活動を継続して行っています。「獲った魚を与えるよりも、魚の獲り方を教えよ」の精神で、日常生活や仕事に不安を抱える視覚障害の方々に対し、伴走者として様々な活動を通じて支援を提供しています。
株式会社メジャメンツは、ウェブサイトコンサルティング、アクセス解析支援、ウェブアクセシビリティ診断を行うコンサルティングファームです。2018年には障害者専門クラウドソーシングサービス「サニーバンク」を開始し、障害者だからこそできる仕事、障害者でもやりたい仕事の創出に取り組んでいます。また、2022年10月からは有料職業紹介業も開始し、障害者雇用支援も行っています。
株式会社メジャメンツの詳細は、以下のURLから確認できます。
今回の社会実験は、誰もが迷うことなく笑顔で歩ける新潟駅を目指し、継続的な取り組みのスタートとして、今後の展開が注目されます。

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