富山駅にミナ ペルホネン皆川 明氏監修の大型ステンドグラス『生命の根』を設置、2026年3月18日より公開

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富山駅にミナ ペルホネン皆川 明氏監修の大型ステンドグラス『生命の根』を設置

富山駅中央改札口横に、ファッション・テキスタイルブランド「ミナ ペルホネン」デザイナーの皆川 明氏が原画・監修を手掛けた大型ステンドグラス作品『生命の根(いのちのね)』が設置され、2026年3月18日より公開されます。

このパブリックアートは、公益財団法人日本交通文化協会とあいの風とやま鉄道株式会社が、一般財団法人日本宝くじ協会の「社会貢献広報事業」の助成を受けて実現しました。

駅の通路に設置された色鮮やかなステンドグラス『生命の根』

作品に込められた富山の自然と願い

『生命の根』と名付けられたこの作品は、皆川氏が初めてステンドグラスの原画・監修を手掛けたものです。

皆川氏が描き下ろした原画には、富山の空、海、山、そして土地といったあらゆる自然環境から湧き出る恵みが、根のように広がり人々の暮らしに繋がっていく様子が表現されています。この土地を支え、守ってくれる恵みをイメージし、富山に息づく自然や美しい景観、工芸などの有形無形の文化資産を、住む人や訪れる人々が大切に思う環境であってほしいという願いが込められています。

作品は縦4.5メートル、横3.9メートルの大型ステンドグラスで、ドイツの職人が手吹きでつくるアンティークグラスが使用されています。色彩は81種類、ピース数は2,759枚にものぼり、その緻密さがうかがえます。

繊細な表現を可能にする制作技術

制作はクレアーレ熱海ゆがわら工房が担当しました。原画の心象を再現するため、手吹きのガラスならではの微妙な色合いを活かしながら、ガラスの切り分けが行われました。また、サンドブラストによる濃淡表現や、ガラス用の色絵具(エナメル)による絵付けを施すことで、ガラス本来にはない色彩の重なりやにじみが生まれ、原画の持つ深い表情が引き出されています。

ステンドグラス『生命の根』の制作工程

白の背景を構成するガラスには4つのテクスチャーが使い分けられ、自然のエネルギーが湧き上がり広がっていく様子が立体的に演出されています。原画に描かれた柔らかな点、たゆたう曲線、群れをなすように連なる線のまとまりといった繊細な表現は、皆川氏が直接色ガラスに筆でマスキング材を施し、そのタッチを活かすように周囲の色を削り取ることで、皆川氏の息づかいがガラスへと写し出されています。

クレアーレ熱海ゆがわら工房の外観

パブリックアートを通じた地域への貢献

本作品の設置は、公益財団法人日本交通文化協会による564作品目の企画です。この事業の目的は、皆川 明氏の原画をもとにしたステンドグラス作品によるパブリックアートの普及、気軽に芸術に慣れ親しむことで人々の心を和ませ元気づける空間の創出、そして富山の自然や文化に理解があり縁をもつ原画作家の作品を設置することによる地域活性化や観光資源開発への貢献です。

皆川 明氏は、1995年に「mina perhonen」の前身である「mina」を設立し、ハンドドローイングを主とするテキスタイルデザインを中心に、衣服、家具、器、店舗や宿の空間ディレクションなど、多岐にわたるデザイン活動を行っています。

ミナ ペルホネン デザイナー 皆川 明氏のポートレート

公益財団法人日本交通文化協会は1948年に設立され、駅や空港、公共施設にパブリックアートを設置する活動を続けています。

一般財団法人日本宝くじ協会の助成を受け、この作品が富山駅を彩り、行き交う人々を温かく迎え入れる穏やかで明るい空間をつくり出し、新たなシンボルとなることが期待されています。

一般財団法人日本宝くじ協会のロゴ

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