ダイキン・東急・東急レクリエーション・東急不動産が屋外空間の涼しさと省エネを同時実現、新たな暑熱対策の検証

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まちなかにおける屋外クールダウンプロジェクトの検証結果を公表

ダイキン工業株式会社、東急株式会社、株式会社東急レクリエーション、東急不動産株式会社の4社は、国土交通省の令和7年度脱炭素・クールダウン都市開発推進事業のもと、東京・渋谷エリアを中心に「まちなかにおける屋外クールダウンプロジェクト」を2025年7月から9月にかけて実施しました。このプロジェクトは、屋外エアコンで「まちなか」に涼しさを届ける一方で、そのエネルギー消費の増加分を緑化などの省エネ技術で補い、快適さと省エネの両立を目指したものです。

本取り組みの詳細については、2025年6月30日のリリースにて発表されています。
ダイキン・東急・東急レクリエーション・東急不動産が屋外のクールダウンプロジェクトを始動

プロジェクト概要

近年、夏の平均気温が上昇し、屋外での活動が困難になる状況が世界的に見られます。このプロジェクトでは、渋谷区立北谷公園、Shibuya Sakura Stage、代々木公園BE STAGE、歌舞伎町シネシティ広場に、ダイキンの屋外エアコン「アウタータワー」やミストなどを組み合わせたクールスポットを設置しました。

また、オフィスビルでは、室外機周辺の緑化による空調機の運転効率改善や、データ活用による空調の省エネ運用の電力削減効果を検証し、クールスポットによる電力消費増を相殺することで、環境負荷を増やさずに街なかのクールダウンを推進しました。

クールスポットの設置場所

実証結果:屋外の快適さと省エネルギーの両立

今回のプロジェクトでは、「屋外の快適さ」と「省エネルギー(節電)」の両方を実現することを目指し、以下の2つの実証に取り組みました。

実証①:快適な屋外クールスポットの構築

猛暑の中でも一時的に涼める場所を確保するため、渋谷エリアの公園や広場など5箇所に、屋外エアコン「OUTER TOWER」とミスト等を組み合わせて設置し、その効果を測定しました。

結果:

  • 涼しさ(熱中症リスク)の大幅な改善
    熱中症の危険度を示す「暑さ指数(WBGT)」の測定結果によると、渋谷区立北谷公園では、屋外用エアコン設置前の期間(7月20日~25日)に「厳重警戒以上(WBGT28以上)」の状況が約80%を占めていましたが、設置後の期間(7月26日~31日)には約4%にまで抑えられました。

北谷公園に設置したクールスポットのWBGTデータ

  • 人々の行動や商業活動への良い影響
    クールスポットを設置した場所では利用者が増加し、特に渋谷区立北谷公園では、屋外エアコン近くの利用者が最大で2.2倍に増加しました。また、周辺のキッチンカーの平均販売個数も105%に伸びるなど、経済的な効果も確認されました。利用者へのアンケートでは、回答者の94%が「涼しい」、71%が「クールスポットが複数あれば外出したい」と回答し、夏の外出に対する心理的なハードルが下がることが示されました。

  • 滞在目的がある場所へのクールスポット設置が効果的
    日陰のあるベンチ周辺や屋外イベントなど、人が立ち寄りやすい場所に設置した場合に、涼しさの実感だけでなく、人の滞在時間や回遊性の向上といったにぎわい創出の効果が大きくなることが分かりました。

クールスポット来客へのアンケート結果

実証②:エリア単位でのエネルギー最適化

クールスポット設置によるエネルギー消費の増加分を上回る節電効果を目指し、ビル屋上での緑化や空調の運用改善などで省エネ施策が実証されました。

結果:

  • ビルの省エネ対策
    屋上のエアコン室外機周辺の「芋緑化」やゴーヤを使った屋上緑化により、最大5℃程度の周辺温度の低下が見られました。これは、室外機の吸込空気温度の低下につながり、空調効率の改善が期待できます。

室外機緑化システムによって緑化した例 (日本橋丸善東急ビル屋上)

  • 運用改善が大きな効果
    温度の過度な上げ下げや消し忘れを防ぐ運用改善システムを導入した髙木ビルディング(渋谷区)では、導入前の2023年(7月~9月)と導入後の2025年同時期の消費電力を比較したところ、約7%の省エネ効果が観測されました。

総合的な成果と今後の展望

今回の実証実験では、クールスポット構築による増エネ量(11,816 kWh)に対し、緑化や運用改善による建物の省エネ量(25,000 kWh)が大きく上回り、「エリア単位」ではエネルギー効率の改善と快適性の両立が確認されました。

クールスポット、緑化、運用改善による省エネルギー効果

ダイキンをはじめとする各社、およびSHIBUYA GREEN SHIFT PROJECTでは、今回の結果を基に、今後も街ごとの特徴を捉えた最適なクールスポット構築や、建物への運用改善の提案を通じて、「街全体の快適性と省エネ」の施策を推進していくとしています。

本プロジェクトの詳細な結果報告は、『WHITE PAPER』として作成されています。
WHITE PAPER

SHIBUYA GREEN SHIFT PROJECTについて

ダイキンは、渋谷区の「世界最前線の実験都市」構想のもと、2024年6月に一般社団法人渋谷未来デザイン、国立大学法人大阪大学とともに「SHIBUYA GREEN SHIFT PROJECT」を立ち上げました。このプロジェクトは、地球温暖化が進む中で都市が抱える課題解決に向け、脱炭素を進めながら街をより心地よく、緑豊かにするためのアイデアを実証し、社会実装を目指すものです。

東急、東急不動産もパートナーとして参画しており、空調機から得られるデータを活用した効率的な空調運用、暑熱対策を目的としたクールスポットの設置、屋上緑化等の生物多様性保全の加速に取り組んできました。これらの過去の活動で得られた知見も、今回の実証実験に活用されています。

公式HP:SHIBUYA GREEN SHIFT PROJECT

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