連携の背景
おてつたびとJR東日本「大人の休日倶楽部」の連携は、2025年12月の「JR東日本スタートアッププログラム」DEMO DAYでのダブル受賞(スタートアップ大賞・オーディエンス賞)を契機に本格的に始動しました。
健康寿命が延びる中、「新たな生きがいを見つけたい」「社会経験やスキルを活かしたい」というシニア世代のニーズに応えるため、「鉄道旅×就労×交流」という新しい旅のモデルが構築されました。今回、生活動線である鉄道車両内(トレインチャンネル)での放映を通じて、この新しい選択肢を広く届ける狙いがあります。

トレインチャンネル放映について
コラボ動画では、「ただいまと言える場所が増えた」「またいつでも会いに来てけろ」といった、地域の方との温かいやり取りが表現されています。単なる観光旅行では味わえない、地域の方と「親戚」のような深い関係性が生まれる瞬間や、自分を受け入れてくれる「第2のふるさと」ができる喜びを感じてもらうことを目指して作成されました。
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放映期間: 2026年2月9日(月)~ 2月15日(日)予定
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放映路線: 山手線、京浜東北線、中央快速線、埼京線など首都圏のJR東日本主要路線
株式会社おてつたび 代表取締役CEO 永岡里菜氏のコメントは以下の通りです。
「この度、JR東日本様のトレインチャンネルにて『おてつたび』の動画をお届けできることを大変嬉しく思います。昨年末のスタートアッププログラムでのダブル受賞を経て、今年20周年を迎えられる『大人の休日倶楽部』様との連携が、このようにシニア世代の新しい旅の形『大人おてつ旅』として始動しました。
人生100年時代、ミドル・アクティブシニア層の皆様が持つ豊かな経験やスキルは、人手不足に悩む地域にとってかけがえのない支えとなります。今回の動画では、単なる労働や観光ではなく、地域の方と『ただいま』『おかえり』と言い合えるような、温かい関係性が生まれる瞬間を表現しました。
移動のひとときに、ふとこの映像を見て、『次の旅は、誰かの役に立つ旅にしてみようかな』と思っていただけたら幸いです。ぜひ大人おてつ旅を経験して、新しい『第2のふるさと』に出会ってきてください!」
「大人の休日倶楽部」との連携で広がる「安心」と「お得」
今回の連携では、シニア世代の方々が旅先での新しい出会いや体験を心から楽しめるよう、参加へのハードルを下げ、より気軽で安心して参加できる環境とサポート体制を整えています。
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お得なきっぷで旅をサポート
「大人の休日倶楽部」会員は、東日本・北海道エリアへの「おてつたび」参加の移動がお得になります。JR東日本とJR北海道のきっぷが何回でも割引価格で利用可能です。-
大人の休日倶楽部ミドル(満50歳以上):5%割引
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大人の休日倶楽部ジパング(満65歳以上):30%割引
※一部割引にならない列車・設備・期間があります。
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初めてでも安心「おてつたび入門講座」
「大人の休日倶楽部」会員限定で、初めての方に向けた「おてつたび入門講座」が開催されています。仕組みや安全な参加方法を丁寧に解説し、最初の一歩をサポートします。
おてつたび入門講座に参加する: https://form.run/@JRE-otona-otetsutabi
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シニア歓迎の受入先を拡充
歴史ある旅館や観光施設など、年齢を問わず活躍できる「年齢不問」の募集がまとめて紹介されています。これまでの社会経験やスキルを活かして活躍できる現場を、スムーズに探すことができます。年齢不問の募集を見る: https://otetsutabi.com/plans?category=26
参加者の声
実際に東日本エリアで「おてつたび」に参加した50代・60代の方々からは、以下のような声が聞かれています。仕事の後には名湯に浸かって疲れを癒やし、地元食材たっぷりの「まかない」に舌鼓を打つなど、暮らすように旅をする贅沢な時間が流れているようです。
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福島県「旅館大黒屋」へ参加(50代女性)
「歴史ある旅館の趣きに惹かれて応募しました。特にお風呂は本当に素晴らしく、お客様が感動されているご様子が垣間見えると、こちらまで嬉しくなりました。」 -
宮城県「青根温泉 湯元不忘閣」へ参加(50代男性)
「標高約1,000mの避暑地で、毎日の温泉と評判のいい賄い(まかない)に釣られ参加しました。おそらくおてつたび史上1番の賄い付き勤務ではないでしょうか。」
「大人おてつ旅」特設サイトのご案内
放映開始に合わせ、おすすめの東日本おてつたび先や、入門講座の案内を掲載した特設サイトが公開中です。いつもの鉄道旅に「お手伝い」という目的をプラスして、第二の故郷を見つける旅へ出かけてみてはいかがでしょうか。

特設サイト: https://otetsutabi.com/lp/jreast-otona-kyujitsu
「おてつたび」とは
「おてつたび」は、「お手伝い(短期アルバイト)」と「旅」を組み合わせた人材マッチングサービスです。人手不足に悩む地域事業者と、働きながら旅を楽しみたい旅行者をマッチングしています。
旅行者は、現地までの交通費は自己負担となりますが、旅先で働くことで報酬を得られるため、旅行の経済的負担が軽減できます。また、地域の人々との交流を通じて、より深く地域の文化や暮らしを楽しむことができます。

地域事業者は、地域外からの働き手に対して報酬と宿泊場所(寮など)を提供することで、全国各地からの働き手を集めることが可能です。募集期間は最短1泊2日から最長2ヶ月未満まで対応でき、就業期間や勤務時間、業務内容なども柔軟に設定できます。さらに、働き手が休日や空き時間を利用して地域を観光することで、地域経済の活性化も期待されます。
登録ユーザー数と利用者層の変化
「おてつたび」は、観光地の人手不足を解消すると同時に、旅行者が旅先で働きながら収入を得て、地域と深く交流できる新しい旅のスタイルとして注目を集めています。2021年に5,000人だった登録者数は、2026年2月現在で94,000人に増加しました。登録事業者数も2,200件を突破し、ホテルや旅館などの宿泊業や、農業・漁業などの一次産業を中心に、ゲストハウス、キャンプ場、酒造会社、水産加工、飲食店など、多様な業種に広がっています。

また、参加者の約半数は10代・20代のZ世代ですが、近年では、早期退職をした方や子育てを終えた主婦など、50代以上の中高年・シニアの利用が増加傾向にあります。2026年2月時点では、参加者全体のうち50代以上が約29%を占め、参加者の4人に1人が50代以上です。

こうした利用者の増加背景には、物価高騰の影響で旅費を抑えつつ旅行を楽しみたいというニーズの高まりがあります。加えて、テレワークやワーケーションの普及により、時間や場所に縛られないライフスタイルが実現しやすくなったことも、大きな要因の一つです。さらに、地方移住への関心が高まる中で、「おてつたび」を“お試し移住”として活用するケースも増えています。
「おてつたび」が目指す未来
「おてつたび」は、地域が抱える「人手不足」という課題を「新たな旅の目的地」と捉え、地方への新しい人の流れを生み出しています。地域で働くことを通じて、地元の人々と出会い、観光を超えた深い交流を経験することが可能です。こうした一つひとつの出会いが、やがて地域に継続的なファン(関係人口)を生み出すと考えられています。

おてつたびは、人材サービスに留まらず、日本全体で人口減少が進む中、一人が何役にもなりながら人・資源・お金が循環するエコシステムの構築を目指しています。

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