おてつたび、和歌山市で「第2のふるさと」創出プロジェクトを開始 – 空き家再生や鉄道支援を通じ、約6割が来訪・移住に関心

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おてつたび、和歌山市で「第2のふるさと」創出プロジェクトを開始

株式会社おてつたびは、和歌山県和歌山市において関係人口の創出・拡大を目指し、一般社団法人観光立国プラットフォームおよび大阪観光大学とともに、観光庁が推進する「第2のふるさとづくりプロジェクト」への参画を開始しました。

おてつたび、和歌山県で観光庁「第2のふるさとづくりプロジェクト」に参加

この取り組みでは、空き家再生や地方鉄道の活性化といった地域課題に対し、和歌山を「第2のふるさと」として訪れる人々(関係人口)と地域事業者が協力し、新しい観光モデルの構築を目指しています。

「何度も通う旅、帰る旅」を日本のスタンダードに

観光庁が推進する「第2のふるさとづくりプロジェクト」は、「何度も地域に通う旅、帰る旅」という新しい旅のスタイルを普及・定着させ、国内観光の新たな需要を掘り起こすことを目的としています。

おてつたびは、地域の困りごと(手伝い)を通じて、旅行者が単なる観光客ではなく、現場で汗を流す「助っ人」として地域の一員となる体験を提供してきました。今回の和歌山市でのプロジェクトは、日本が目指す「新しい旅のあり方」と、おてつたびの「誰かにとって特別な地域を創る」というミッションが高次元で合致したものです。地域課題の解決を入り口に、一過性の観光では得られない深い愛着と再訪の動機を生み出すモデルの構築を目指しています。

具体的な実施内容

「第2のふるさとづくりプロジェクト」の一環として、「空き家・空き店舗をリノベーションして生まれた飲食店や宿泊施設でおてつたび」を4回にわたり開催し、合計3名が参加しました。

  • 第1弾:空き家・空き店舗をリノベーションから手掛けた飲食店や宿泊施設のお手伝いのほか、空き家再生の不動産企画のお手伝い

  • 第2弾:宿泊施設の清掃、食器洗い作業のお手伝い

  • 第3弾:竹の伐採や積み込み運搬作業・貴志川線祭りの運営準備のお手伝い(募集段階から一部内容変更)

  • 第4弾:古民家の清掃のお手伝い(募集段階から一部内容変更)

参加者と受け入れ先事業者の声

実際に参加したユーザーと受け入れ先事業者からは、地域課題への関心が、地元の人々との交流を通じて愛着やアイデアにつながっていく様子が寄せられています。

【参加者の声】

  • 「空き家再生事業に興味があったのと、和歌山が好きで近場だったので、これを機会にお邪魔しました。地元の方に『和歌山剥き』を教えていただき、感動しました。そういう地域ならではのお話ができたのもすごく良かったです。おてつたびのような機会じゃないと貴志川線沿いに来ることもなかったので、いいきっかけになりました。人がみんな優しくて、のんびりしていると感じました。」

  • 「竹の伐採や古民家のお手伝いなど、普通の観光では得られない貴重な経験でした。地域の方々と話す機会も多く、訪れるたびに和歌山が自分にとって特別な場所になっていくのを感じます。」

【受け入れ事業者の声】

  • 「非常に助かりました。どちらかといえば大変で、汚れを伴うような作業も割と楽しくやっていただきました。外から新しい人が来てくれることによって、新しいアイデアが生まれたり、新しい交流が生まれたり、いろいろなことができるようになるので、今回のおてつたびは非常に意義がありました。」

和歌山市の関係人口創出への高いポテンシャル

和歌山市への再来訪や関係人口を増やす取り組みの検討材料として、おてつたびユーザーを含む478名を対象にアンケート調査が行われました(調査期間:2025年12月26日~2026年1月25日)。

① 多拠点生活・頻繁な訪問への関心度

居住場所以外に、年に複数回訪問することや多拠点生活を行うことに対し、合計72%以上が前向きな意向(既に実施・予定・検討中)を示しています。

ある活動に対する現在の実施状況や今後の意向に関するアンケート結果を示す円グラフです。最も多いのは「興味・関心があり、検討中」の47%で、次いで「興味・関心はない」が20%を占めています。

② 和歌山市への来訪・移住への関心度

将来的な和歌山市への「複数回来訪(二地域居住)」や「移住」については、合計64%の方が関心を示しています。

この円グラフは、ある事柄への関心度を示しています。最も多いのは「少し関心がある」で40%、次いで「あまり関心がない」が30%です。全体としては、関心がある層が24%、関心がない層が36%を占めています。

これらの調査結果は、今後の和歌山市における関係人口創出・拡大に向けた施策の検討材料として活用されます。

「おてつたび」とは

「おてつたび」は、「お手伝い(短期アルバイト)」と「旅」を組み合わせた人材マッチングサービスです。人手不足に悩む地域事業者と、働きながら旅を楽しみたい旅行者をマッチングしています。

「おてつたび」の仕組みを示した図で、旅をしたいユーザーと人手不足に悩む地域事業者を、住み込みの短期バイトと旅を組み合わせた形でマッチングさせるサービスです。ユーザーは働きながら旅ができ、地域事業者は給与と宿泊場所を提供します。

旅行者は、現地までの交通費は自己負担となりますが、旅先で働いて報酬を得ることができるため、旅行にかかる費用を抑えることが可能です。さらに、地域の人々との交流を通じて、その土地の文化や暮らしをより深く体験できます。

「おてつたび」の主な特徴を説明する画像です。仕事をしてお金を稼ぎながら地域を旅し、無料で宿泊できるという3つのメリットがイラストとともに紹介されています。

地域の事業者は、全国各地から働き手を募集することができ、人手不足の解消につながります。地域にとっても、訪れた人が空き時間に観光を楽しんだり、SNSを通じて地域の魅力を発信したりすることで、経済の活性化が期待されます。また、一定期間(おてつたびの平均滞在期間は2週間)を地域で過ごし、地元の人々との交流を深めることで、「また会いたい人がいる」「また訪れたい」と思ってもらえるような、新たな関係人口の創出にもつながっています。

おてつたびのサイトはこちらをご覧ください。

地方で働く旅が「関係人口」の入り口に

おてつたびの平均滞在期間は約2週間です。旅行者は地域で実際に働くことで、単なる観光では得られない人とのつながりや地域との関係性を築いていきます。このような体験が、短期的な人手不足の解消だけでなく、地域と継続的につながる「関係人口」の創出にもつながっています。

実際におてつたび参加後のアンケートでは、次のような結果が出ています。

  • 81%の人が「おてつたびがなければ訪れる予定はなかった地域(市町村)」に滞在しました。

  • 49%は「滞在するまでその地域(市町村)のことを知らなかった」と回答しました。

  • 70%は「地域(市町村)に訪れるのは“初めて”」と回答しました。

  • 86%の人が「いつかまた滞在した地域を訪れたい」と回答しました。

「おてつたび」利用者へのアンケート結果を示すグラフです。訪れた地域が元々の旅先だったのは19%、81%は「おてつたび」がきっかけで訪れたと回答。滞在した地域を知っていた人は51%、知らなかった人は49%でした。

「おてつたび」利用者の地域滞在に関するアンケート結果を示す画像です。滞在地域の訪問回数と再訪意向が円グラフで示されており、70%が初めて訪れた地域に滞在し、86%がその地域に再訪したいと回答しています。

全国での事例:「おてつたび」から移住・定住、起業へ

「おてつたび」をきっかけに、実際に就職や二地域居住、地方への移住・定住につながった事例も生まれています。

「おてつたび」を通じた地方への移住・定住・就職事例を紹介。広島、徳島、奈良、愛媛、鳥取、山形での観光業、起業、地域貢献など多様な働き方やライフスタイルを実現した人々の姿が描かれています。

広がる利用層「Z世代」だけでなく「シニア層」も

「おてつたび」は、2019年1月にサービスを開始し、2026年2月時点で登録者ユーザー数は95,000人を突破しました。参加者の約半数はZ世代ですが、近年ではセカンドキャリアを見据えたミドルアクティブシニア層からの需要も増加しています。

この画像は、2021年3月から2026年3月までの登録ユーザー数と登録事業者数の推移を示す棒グラフです。2026年3月31日時点で登録ユーザー数は97,000人、登録事業者数は全国で2,400に達しており、両指標ともに順調な成長を示しています。

受け入れ先は全国2,300箇所以上、業種はホテル・旅館などの宿泊業や一次産業が中心ですが、ゲストハウス、キャンプ場、酒造会社、水産物の加工業、飲食店など、さまざまな分野での受け入れが広がっています。

2021年から2026年の参加者年齢層の変化を示す円グラフ。2021年はZ世代が中心だったが、2026年には50代以上の参加者が増加し、多世代化していることがわかる。

「おてつたび」が目指す未来

「おてつたび」というサービスが創り出す循環モデルを図で示しています。全国から訪れた人が地域の働き手となり人手不足を解消し、観光を通じて地域経済を活性化させ、最終的に地域や事業者のファンとなり関係人口を創出する流れです。

地域が抱える「人手不足」という課題を「新たな旅の目的地」と捉え、地方への新しい人の流れを生み出しています。地域で働くことを通じて、地元の人々との出会いや、観光を超えた深い交流を経験することが可能です。こうした一つひとつの出会いが、やがて地域に継続的なファン(関係人口)を生み出すと考えています。

おてつたびは、人材サービスに留まらず、日本全体で人口減少が進む中で、一人が何役にもなりながら人・資源・お金が循環するエコシステムの構築を目指しています。

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