2026年度 小田急電鉄が鉄道事業設備投資計画を発表 – 安全対策、サービス向上、持続可能な運営体制を強化

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2026年度 小田急電鉄が鉄道事業設備投資計画を発表 – 安全対策、サービス向上、持続可能な運営体制を強化

小田急電鉄は、2026年度の鉄道事業設備投資計画を発表しました。この計画では、総額586億円を投じ、「安全対策の強化」「サービスの向上」「持続可能な運営体制の構築」の3つの柱を軸に、より安全・安心で便利かつ快適な輸送サービスの提供と、鉄道事業の持続的な進化を目指すとしています。

安全対策の強化

利用者の安全・安心を確保するため、以下の取り組みが推進されます。

ホームドアの整備

2026年度中に、経堂駅と和泉多摩川駅の全ホームでホームドアの供用が開始されます。これは「鉄道駅バリアフリー料金制度」や東京都の「ホームドア整備加速緊急対策事業」による補助金を活用して実施されるものです。

ホームドアの整備状況
経堂駅、和泉多摩川駅のホームドア供用開始イメージ

ホームドアの整備状況と計画
ホームドア整備状況と計画の概要

耐震補強等工事

激甚化する自然災害に備え、橋梁や高架橋、駅舎などの鉄道施設の耐震補強工事が進められます。具体的には、海老名~厚木駅間の「JR相模線跨線橋」や梅ヶ丘~登戸駅間の高架橋、読売ランド前駅、相武台前駅、座間駅、新松田駅のホーム上家で耐震補強工事が実施されます。さらに、藤沢本町~藤沢駅間でのり面改修工事が行われるほか、新松田~開成駅間の「酒匂川橋梁」における劣化した塗膜の塗り替え工事が今年度中に完了する予定です。

改修箇所
耐震補強工事のイメージ

サービスの向上

利用者の利便性向上と快適な移動空間の提供を目指し、以下の計画が進行します。

通勤車両「5000形」の新造

通勤車両「5000形」が10両1編成と8両2編成、新たに造られます。車内は、車両間の仕切り扉や荷棚、座席横の袖仕切り部に大型強化ガラスを採用し、天井埋め込み形のLED照明と合わせて、広々とした明るい空間が実現されます。全車両に車いすやベビーカー利用者のスペースが設けられ、防犯カメラも設置されることで、安全・安心な車内環境が提供されます。

通勤車両「5000形」車内
通勤車両「5000形」の車内イメージ

通勤車両「3000形」のリニューアル

6両3編成の「3000形」がリニューアルされます。全車両に車いすやベビーカー利用者のスペースが設けられ、誰もが利用しやすい車両へと改修されます。搭載される防犯カメラは、映像を運輸司令所などからリアルタイムで確認できる機能を持ち、緊急時の迅速な対応や正確な状況把握に貢献します。

通勤車両「3000形」リニューアル後の優先スペース
通勤車両「3000形」リニューアル後の優先スペースイメージ

新型ロマンスカーの車両設計

特急ロマンスカー・EXE(30000形)の代替であり、VSE(50000形)の後継と位置付けられる新型ロマンスカー(80000形)は、2029年3月の就役に向けて詳細設計が実施されます。沿線の豊かな自然風景との調和や、多様な利用シーンに応える上質な乗車体験の実現が目指されます。

新型ロマンスカーのイメージ
新型ロマンスカーのイメージ

駅舎改良工事

新宿駅では、東京都・新宿区による「新宿グランドターミナル構想」の一環として、「新宿駅西口地区開発計画」が進められます。ホーム直上の建物の解体・新築工事が、鉄道運行を継続しながら実施されます。
また、鶴川駅と藤沢駅では、地元自治体と連携した自由通路整備事業に合わせて駅舎が橋上化され、まちの回遊性や利便性の向上が図られます。2026年度は各駅舎の建築工事が行われるほか、藤沢駅ではホームと橋上駅舎をつなぐエスカレーターとエレベーターの供用が開始されます。

新宿駅舎改良工事のイメージ
新宿駅舎改良工事のイメージ

藤沢駅舎改良工事のイメージ
藤沢駅舎改良工事のイメージ

持続可能な運営体制の構築

鉄道事業の安定的な継続と効率化を目指し、以下の計画が実施されます。

大野総合車両所の移転計画

相模大野にある「大野総合車両所」は開設から60年以上が経過し、施設の老朽化や一部の検査で10両編成に対応できないという課題があります。このため、伊勢原~鶴巻温泉駅間に新たな総合車両所の整備が進められており、2026年度は用地取得に関する手続きと、次年度以降の工事着手を見据えた詳細設計が実施されます。

大野総合車両所の移転計画のイメージ
大野総合車両所の移転計画イメージ

ワンマン運転に向けた工事

2030年頃から新宿~相模大野駅間でのワンマン運転が開始され、以後順次拡大が目指されます。運転士が安全な扉操作や出発、案内放送を行うための車両改造が実施されるほか、駅ホーム上の監視カメラの映像を列車の運転台へ伝送する仕組みが構築されます。

ワンマン運転に向けた工事のイメージ
ワンマン運転に向けた工事のイメージ

信号扱い業務の集約

事故や自然災害による大幅なダイヤ乱れが発生した際、駅や車両基地で行われていた信号扱い業務を運輸司令所へ段階的に集約するシステム構築が進められます。これにより、列車の運行管理がより効率的に一元管理されることを目指します。

信号扱い業務集約のイメージ
信号扱い業務集約のイメージ

小田急電鉄は、これらの設備投資を通じて、将来にわたり安定した輸送サービスを提供し、鉄道事業の持続的な発展を図っていくとしています。

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