3つの価値提供への挑戦
JR西日本とJALは、本協定を通じて以下の3つの価値提供に挑戦します。

1. 鉄道と航空のシームレスな予約による「顧客体験価値の向上」
両社は、2030年代を目途に、鉄道と航空のシームレスな予約実現を目指しています。将来的には、各社の会員IDでそれぞれの予約システムから鉄道と航空の両方が予約・決済できる仕組みを構築する予定です。
まずは、関西空港駅を発着する特急「はるか」をはじめとした鉄道や、西日本を便利に周遊できるパスをJALの公式SNSで推奨するなどの取り組みが検討されています。

2. 広域観光ルートの構築による、インバウンドを中心とした「交流人口の拡大」
インバウンド旅客に人気の西日本エリアにおいて、地域と連携した観光コンテンツをさらに充実させ、関西・中国・山陰方面への広域周遊ルートを構築します。これにより、国際線の発着空港(羽田・成田・関西)と国内線、鉄道の各ネットワークをシームレスにつなぎ、西日本エリアへのインバウンド誘致拡大と特定の地域へのオーバーツーリズム解消を図り、エリア全体での滞在時間の延長や持続可能な経済波及を実現する方針です。
2026年度には和歌山エリアでの協業施策が強化されます。JAL国内線とJR西日本の周遊パスを連携させた旅行商品が設定されるほか、JR西日本の特急「くろしお号」の一部車内では、JAL客室乗務員による特別サービス(地元案内・食体験など)が提供される予定です。

この取り組みの一例として、2026年6月より「訪日旅行商品モデル事業」が共同で開始されます。和歌山エリアをモデルケースとし、「鉄道と航空によるシームレスな移動」と「地域ならではの体験の組み合わせ」により、地方誘客と観光消費拡大への貢献を目指します。
JR西日本の「WEST QR関西・南紀エリアパス」とJALの羽田〜南紀白浜便の航空券がセットになった旅行商品が、2026年6月1日以降順次、海外の主な旅行会社にて販売されます。
また、特急「くろしお」車内での特別サービスとして、白浜から新宮間の「くろしお5号」6号車のみで、JALの客室乗務員による地元案内や食体験などが提供される企画車両「JALくろしお」が、2026年10月から運行日を限定して販売開始されます。
これらの詳細については、以下の資料で確認できます。

3. 二地域居住の推進による「関係人口の拡大」
JALグループは2025年度に、マイルによって交通費負担を軽減する二地域居住プログラム「つながる、二地域暮らし」を実施し、好評を得ています。

この知見を踏まえ、2026年度にはJR西日本と共同で新しいプログラム「西日本、二地域暮らし(仮称)」を実施する予定です。このプログラムでは、WESTERポイントとJALマイレージを活用し、二地域居住者の移動費負担を軽減することで、西日本エリアにおける二地域居住を強力に推進します。自治体や地域関係者とともに検討が進められており、今後の取り組みに期待が寄せられます。
この協業によって、首都圏在住者に限らず、西日本エリアへの関係人口の拡大に貢献することを目指しています。

「つながる、二地域暮らし」の詳細については、以下のURLで確認できます。
今後の展望
JR西日本とJALは、この連携協定を通じて、鉄道と航空を組み合わせた新たな移動体験価値を創出し、西日本エリアの地域が抱える社会課題の解決に貢献していくとしています。今後の具体的な取り組みの進展に注目が集まります。

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