NTTの音響技術「PSZ」が山形新幹線「つばさ」での新しい乗車体験の実証実験に参画

ニュース

NTTの音響技術「PSZ」が山形新幹線「つばさ」で実証実験を開始

NTTソノリティ株式会社は、NTTの特許技術「PSZ(パーソナライズドサウンドゾーン)」を活用した新しい新幹線乗車体験の実証実験に参画することを発表しました。2026年6月14日(日)に運行する山形新幹線「つばさ」を利用した旅行商品「地域の物語を作る新幹線旅車内でショートショートの書き方講座」において、移動空間における新しいエンタメ体験が提案されます。

この実証実験では、NTTグループ各社のアセットを組み合わせ、新幹線という移動空間で周囲を気にすることなく音声コンテンツを楽しめるプライベートな音響体験を提供し、移動時間そのものを新しいエンタメの場として展開することを目指しています。

実証実験の詳細

本実証実験は、JR東日本とビジュアルボイスが企画する旅行商品「地域の物語を作る新幹線旅車内でショートショートの書き方講座」に申し込んだ方のみが参加できます。NTTソノリティがPSZ技術を提供し、NTTドコモビジネスが視聴環境を提供することで、乗車時間を価値ある体験へとアップデートすることを目指します。

実証実験は山形新幹線つばさ135号17号車の2席限定で実施され、参加者は交代で利用する形式です。

旅行商品の詳細および申し込みについては、以下のJR東日本びゅうツーリズム&セールスのサイトをご確認ください。
日本の旅、鉄道の旅|JR東日本びゅうツーリズム&セールス

電車の座席でVRゴーグルをつけた男性とPSZの説明図

PSZ(パーソナライズドサウンドゾーン)技術とは

PSZ(パーソナライズドサウンドゾーン)は、NTTが開発した特許技術で、「音を閉じ込めながら、音漏れを抑える」というコンセプトを可能にします。この技術は、ある音波(正相)に対して180度位相を反転させた波形(逆位相)を重ねると音が消える原理を応用しています。具体的には、「音を出す」ことと「音を打ち消す」ことを同時に行うことで、オープンな環境でありながら特定の範囲に音を閉じ込めることができます。これにより、周囲への音漏れを抑えつつ、必要な音だけを高音質で楽しめるプライベートな音空間が実現します。

PSZ技術は、この技術をコアとして事業化するために設立されたNTTソノリティが展開する音響ブランド「nwm(ヌーム)」や「cocoe(ココエ)」のオープンイヤー型デバイスなど、コンシューマー向け製品に搭載されてきました。2026年3月には東海道新幹線N700Sの上級クラス座席への導入も発表されており、鉄道をはじめとする移動空間への展開が推進されています。

音の打ち消し合いの原理を示すPSZ技術の説明図

今後の展開

NTTソノリティは、移動空間という新たなフィールドへのPSZ技術の展開を、音響技術による「移動空間の変革」への重要な一歩と位置づけています。今後は鉄道分野にとどまらず、さまざまな移動シーンや公共空間においても、音に関する課題解決に貢献するソリューションの展開を目指していく方針です。

NTTソノリティについて

NTTソノリティは、最先端の音響信号処理技術を用いて音響関連事業を行う会社として、2021年9月1日に設立されました。「音のテクノロジーで心を動かし、新しいスタンダードを作っていく。」というパーパスのもと、ビジネスやプライベートなどさまざまなシーンで一人ひとりに快適な音響空間を実現する製品やサービスを提供しています。

2022年11月には音響ブランド「nwm(ヌーム)」を、2025年12月には新しい”聞こえ”で毎日を高めるブランド「cocoe(ココエ)」を発表しました。オーディオ機器の開発・販売、パートナー企業との製品開発、音声DXの3つの事業をメインに、音響技術を駆使したソリューションで世の中の課題を解決し、新たな生活価値やライフスタイルを生み出しています。

NTT sonorityのロゴ

コメント

×
タイトルとURLをコピーしました