変電所自動巡視点検の実証に成功
株式会社スカイピーク、東海旅客鉄道株式会社(JR東海)、KDDIスマートドローン株式会社は、2026年1月29日にドローンポート「Skydio Dock for X10」を活用した変電所自動巡視点検の実証実験を実施しました。

この実証実験は、将来的な労働力不足による作業負担が課題となる変電所の設備巡回において、ドローンポートによる遠隔運航技術を活用した自動航行による保守業務の効率化・高度化を検討するものです。
実施背景
社会インフラを支える変電所では、設備の老朽化や人手不足が進む中で、巡視点検業務の効率化と高度化が求められています。特に鉄道変電所は沿線に広く点在するため、移動に多大な時間を要することが課題となっていました。
これらの課題解決には、ドローンポートを活用した遠隔運航(※1)による、鉄道インフラに最適化された保守モデルの構築が期待されています。しかし、鉄道変電所は列車走行に伴う電流の変化が大きく、磁界の変化も大きくなるという特有の環境です。そのため、実運用にはドローンの安定飛行といった技術面だけでなく、運用方法や関連法規制の理解など、実務的な課題も少なくありません。
このような状況を踏まえ、スカイピーク、JR東海、KDDIスマートドローンは、遠隔かつ自動航行を前提とした巡視点検の効率化および実装に向けた検討を目的として、今回の実証実験を行いました。
実証実験の概要
実証実験は2026年1月29日にJR東海 春日井変電所で行われ、「Skydio Dock for X10」が使用されました。本実証実験では、鉄道の変電所における設備巡回点検について、様々な観点から検証が実施されました。
実施体制
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スカイピーク: プロジェクト統括、運用方法の検討、機材提供、運航業務
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JR東海: 実証実験の計画策定、フィールド提供、運用方法の検討
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KDDIスマートドローン: 機材提供、運航業務
実証実験の結果
実証実験の結果、鉄道の変電所構内の環境下において、安定した自動運航が実現可能であることが確認されました。また、主要設備および計器類において、目視点検の代替を見据えた撮影が実施できることも確認されています。

今回の実証実験では、技術検証に加え、遠隔運航における運用方法の検討や、関係者との調整、飛行申請や関連法規制の整理も行われ、実運用を想定した検討が実施されました。

※1 遠隔運航とは、ドローンポートと通信ネットワークを活用し、現地に操縦者を配置せずに、離着陸から飛行・撮影までを自動で行う運用形態です。あらかじめ設定した飛行ルートに沿って自動飛行を行うことで、定期巡視や点検業務の効率化が期待されます。
各社概要
株式会社スカイピーク
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設立:2017年5月19日
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代表取締役:高野 耀
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本社所在地:東京都渋谷区渋谷2-24-12 渋谷スクランブルスクエア41F
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事業内容:産業用ドローンの教育・人材育成事業/導入支援・運用代行事業/コンサルティング事業
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会社紹介動画:https://youtu.be/xRxoyGsqv8Q
東海旅客鉄道株式会社
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設立:1987年4月1日
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代表取締役:丹羽 俊介
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本社所在地:愛知県名古屋市中村区名駅1丁目1番4号 JRセントラルタワーズ
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事業内容:鉄道事業、関連事業
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WEBサイト:https://jr-central.co.jp/
KDDIスマートドローン株式会社
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設立:2022年4月1日
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代表取締役:博野 雅文
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本社所在地:東京都千代田区飯田橋3丁目10番10号 ガーデンエアタワー
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事業内容:ドローン事業

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