講座概要と参加方法
本講座は、小林一三の名前にちなみ、毎月13日(休館日等を除く)に開催されます。各回一話完結のため、興味のある回のみの受講も可能です。
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講師: 仙海 義之(阪急文化財団 上席学芸顧問)
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開催日程: 2026年5月~2027年3月の7月と10月を除く各月13日(全9回)
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講座時間: 13時30分~15時00分
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会場: 池田文庫(大阪府池田市栄本町12-1、阪急宝塚線 池田駅下車 徒歩10分)
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定員: 20名(要事前申込、先着順)
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料金: 無料
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申込方法: 阪急文化財団サイトの本講座紹介ページ内のWebフォームよりお申込みください。
https://www.hankyu-bunka.or.jp/topics/2026/03/12/202613day/008341/
第1回(5月13日)の申込受付はすでに開始されており、以降は各回終了後に次回分の申込受付が開始されます。満席になった場合でも、キャンセルが出れば申込受付が再開されることがあります。
2026年度の講座内容
各回で小林一三の多岐にわたる事業や人生の側面に焦点を当てます。
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第1回 2026年5月13日(水): 阪急電車の始まりと沿線の広がり
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第2回 2026年6月13日(土): 暮らしを彩る阪急百貨店
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第3回 2026年8月13日(木): 誰もがタノシイ宝塚
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第4回 2026年9月13日(日): 東宝の演劇・映画で朗らかな社会
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第5回 2026年11月13日(金): 東急の礎を造る・電力は産業の基盤
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第6回 2026年12月13日(日): 商工大臣・戦災復興院総裁
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第7回 2027年1月13日(水): 「一三ネットワークの100人」の15人 <新テーマ>
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第8回 2027年2月13日(土): 山梨に生まれて東京で慶應入塾
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第9回 2027年3月13日(土): 第二の故郷、池田を愛して
「一三ネットワークの100人」に関する詳細はこちらをご覧ください。
https://www.hankyu-bunka.or.jp/ichizo/network100/
小林一三の生涯と功績

小林一三は1873年(明治6年)1月3日、現在の山梨県韮崎市に生まれました。慶應義塾で学び、三井銀行を退職後、1907年(明治40年)に箕面有馬電気軌道(現・阪急阪神ホールディングス)の創立に参画し、起業家としての道を歩み始めました。
沿線開発と鉄道事業を組み合わせた独自のビジネスモデルを確立し、阪急電鉄を広く親しまれる存在にしました。また、日本初のターミナルデパートである阪急百貨店(現・阪急うめだ本店)の開業、宝塚歌劇や東宝の設立など、多岐にわたる事業を成功させています。
その手腕は私鉄経営だけでなく、東急や東京電燈(東京電力の前身)の経営再建にも関与し、さらには1940年(昭和15年)には商工大臣、戦後の1945年(昭和20年)には戦災復興院総裁を務めるなど、国家的な要職も歴任しました。
事業家としてだけでなく、俳句や茶の湯を愛する文化人としても知られ、多くの著作を残しました。1957年(昭和32年)に84歳で没しましたが、「より豊かで潤いのある新たなライフスタイル」を提案する彼の精神は、現在も阪急阪神東宝グループに受け継がれています。
池田文庫の紹介
講座の会場となる池田文庫は、1915年(大正4年)に小林一三が開設した宝塚新温泉内の図書室が始まりです。演劇に関する図書や雑誌、宝塚歌劇の上演資料、歌舞伎資料などを多数収集し、28万冊を超える図書・雑誌、阪急電鉄や演劇関係の貴重な資料を所蔵する特色ある専門図書館として発展しました。
池田文庫の主な収蔵品
池田文庫には、小林一三の功績と密接に関連する貴重な資料が多数収蔵されています。
阪急電鉄関連資料
100年を超える阪急電鉄の歴史を伝えるポスターや広報誌など、企業図書館としての機能も果たしています。小林一三が築き上げた私鉄多角経営のビジネスモデルを示す、鉄道事業を基盤とした沿線開発、レジャー施設、百貨店経営、文化事業など、幅広い分野の企業資料が収蔵されています。
宝塚歌劇関連資料

1914年(大正3年)の宝塚少女歌劇(現在の宝塚歌劇)第一回公演から現在までのプログラムや公演ポスター、写真集、図書・雑誌、新聞スクラップなど、網羅的に収集されています。特に1200号を超える雑誌『歌劇』は、創刊号から最新号まですべての原本が揃っており、日本の演劇や音楽の変遷を知る上で重要な資料となっています。
民俗芸能関連資料
1958年(昭和33年)に宝塚歌劇団に発足した「郷土芸能研究会」が約20年かけて取材した民俗芸能に関する資料が多数移管されています。映像フィルム、録音テープ、取材写真、取材レポートなど数千点に及び、中には既に伝承が途絶えた芸能もあり、文化的な財産として価値が認められています。これらの資料は館内で一般公開されており、予約が必要です。
歌舞伎関連資料

江戸時代中期以降の歌舞伎資料を豊富に所蔵しており、幕内資料、宣伝用資料、ファンの視点から出版されたものなど、多様な角度から歌舞伎を研究できる世界有数の規模のコレクションです。
池田文庫の活用方法
池田文庫では、蔵書検索システムを通じて図書・逐次刊行物の書誌情報や、小林一三・阪急電鉄・宝塚歌劇に関する雑誌記事索引を検索できます。
https://ikedabunko.opac.jp/opac/top
また、「阪急文化アーカイブズ」では、阪急・宝塚歌劇のポスターや写真、江戸時代から大正時代までの役者絵・絵看板、民俗芸能資料などを検索・一部閲覧できます。
https://archives.hankyu-bunka.or.jp/
来館利用に関する案内はこちらをご確認ください。
https://www.hankyu-bunka.or.jp/ikedabunko/guide/
敷地内には、小林一三ゆかりの茶室「大小庵」「古彩庵」があり、貸茶室として利用可能です。
https://www.hankyu-bunka.or.jp/ikedabunko/tearoom/
公益財団法人 阪急文化財団の詳細はこちらです。
https://www.hankyu-bunka.or.jp/
小林一三の精神が息づく池田文庫で、彼の偉大な足跡をたどる貴重な機会に、ぜひご参加ください。

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