インド初のネットゼロ対応低温物流プラットフォームを発表
冷却技術を活用した省エネ低温物流ソリューションを展開するアイ・ティ・イー株式会社(以下、ITE)は、ICEBATTERY Indiaおよびインド国営鉄道Container Corporation of India Ltd.(以下、CONCOR)との戦略的連携のもと、ネットゼロ対応型「IceBattery® 鉄道・陸上コールドチェーン技術」をインド・ニューデリーにて発表しました。
この発表は『建国記念の日』に合わせて開催され、インドにおける脱炭素化のコールドチェーンインフラ整備に向けた日印協力の具体的な成果として位置付けられています。

ディーゼル依存型低温輸送からの転換
インドでは、農産品および医薬品物流における温度管理インフラの不足が課題となっており、ロスの削減とエネルギー効率の向上が急務とされています。
IceBattery®は、蓄冷技術を活用した独自の冷エネルギー貯蔵システムにより、従来のディーゼルや電力稼働型冷凍機への依存を低減します。これにより、以下のメリットが実現します。
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燃料消費量の削減(50%以上)
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電力のピーク負荷の抑制
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CO₂排出量の削減
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輸送遅延や停電時における温度管理の維持
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農産物の鮮度(湿度)を維持し、廃棄を削減
これらの実現により、ESG投資基準およびインド政府のネットゼロ政策との整合性が高まると考えられます。
鉄道・陸運を統合したマルチモーダル展開
本技術は、鉄道輸送、陸運輸送、さらには可搬型冷蔵設備までを包括するプラットフォームとして設計されています。対応する設備は以下の通りです。
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鉄道/海上用ISOコンテナ:40FT/20FTコンテナ
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冷蔵トラック:32FT/24FT/20FT/10FTトラック(ラストマイル配送向け)
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可搬型冷蔵設備:20FT冷蔵倉庫
これにより、農産物、乳製品、水産物、医薬品など、多温度帯の低温物流が可能となります。
CONCORとの戦略的連携および現地生産
ITEは、インド国内の鉄道コンテナ輸送で中核的役割を担うCONCORを戦略的パートナーと位置付け、鉄道低温輸送分野での導入拡大を図っています。また、現地企業Kalyani Cast Tech社と「Make in India」製造に関する覚書を締結し、IceBattery®搭載コンテナのインド国内生産を開始します。この取り組みは、現地生産率の向上、雇用創出、および持続可能な製造基盤の構築に貢献すると期待されています。
関係者コメント
Sanjay Swarup氏(CONCOR 会長兼取締役)は、「本技術は日本での実績を有し、インド環境下においても高い性能を確認しています。鉄道および海上物流でのさらなる拡大が期待されます。」と述べています。
Pankaj Garg氏(ITE 代表取締役)は、「現在インドで致命的な問題となっている農産物のロスや電力需要についてCONCORが使用することによって、これらの問題を解決することができます。」と述べています。
さらに、石田 忠正氏(ITE 上級顧問、JR貨物元会長・日本郵船元副社長)は、「IceBattery®は、低炭素かつ高信頼性を両立する新たな低温物流モデルです。従来型システムの代替として、国際的な持続可能物流の基準を示す可能性を有しています。インドのあらゆる課題解決に貢献することができます。」と述べています。
日印インフラ協力の新たな段階へ
本件は、日本の冷却技術、インドにおける製造基盤、ならびにCONCORの鉄道ネットワークを組み合わせた戦略的連携であり、両国のインフラ協力が新たな段階に入ったことを示しています。
今後、インド国内のみならず、アジア・中東・アフリカ市場への展開も視野に入れ、低炭素型物流インフラの国際モデル構築を目指す方針です。

関連リンク
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IceBattery®について: https://icebattery.jp
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Container Corporation of India Ltd.(CONCOR)について: https://www.concorindia.co.in
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YouTube動画: https://youtu.be/t-x5Q5LBnjQ

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