テクニカルライターの世界を描く異色のお仕事小説

本作は、製品の取扱説明書(マニュアル)や技術仕様書などを手掛ける専門職「テクニカルライター」の世界を舞台にしたお仕事小説です。小説として物語を楽しむだけでなく、実生活でも役立つ「伝え方のコツ」が自然と身につく一冊となっています。
書評サイト「ネットギャリー」などでは、「テクニカルライターのすごさを知った」「まさに目からウロコの連続」「『伝える』ことの大切さが伝わってくる」といった評価が寄せられ、発売前から熱い支持を集めています。
「正しさ」だけでは伝わらない、言葉の裏にある“思い”を届けるプロの仕事
物語の舞台は、私たちが日常で目にする“トリセツ”の制作現場です。主人公の石川咲良は、ひょんなことから未経験でマニュアル制作会社「FTC」に飛び込みます。そこで彼女を待っていたのは、一文字の妥協も許さない「テクニカルライター」たちの情熱的な世界でした。
「ゴミ出しの注意書き」「ベビーカーの安全な使い方」「AEDの操作手順」など、日常の何気ない案内文一つにも、読み手の安全を守り、迷いをなくすための緻密なロジックと、書き手の「仁義なき戦い」が隠されています。
松本清張賞作家が描く、現代の「プロフェッショナル論」
著者の滝沢志郎氏は、歴史時代小説で高い評価を得てきた実力派の作家です。しかし、実は20年近いキャリアを持つ現役のテクニカルライターでもあります。本作では、滝沢氏の異色のキャリアや体験から、「分かりやすさ」とは何か、「伝える」ことの責任と誠実さとは何かを、新米ライター・咲良の成長物語として瑞々しく描いています。
小説として読み進めながら、伝え方やコミュニケーションについて学ぶことができる内容です。
珍しい専門職を描く、新しい「お仕事小説」
仕事の現場がリアルに描かれ、登場人物がトラブルや困難を乗り越えて成長していく「お仕事小説」は人気のジャンルです。これまでにも『校閲ガール』(校閲)、『これは経費で落ちません!』(経理)、『舟を編む』(辞書編集)など、専門職を題材にした作品が数多く映像化されてきました。
本書が描く「テクニカルライター」は、一般にはあまり知られていない専門職です。製品マニュアルや公共案内など、私たちの生活を支える“説明”を専門に扱う仕事に焦点を当てた点が新鮮だと、書店員からも注目を集めています。特殊な仕事内容そのものへの興味に加え、「説明することが小説になること」自体も、本書への高い関心につながっています。
作品紹介
台風で各路線が運休し、混乱する横浜駅。アルバイト駅員の石川咲良は乗客の対処に追われていましたが、その場にホワイトボードを掲げた一人の女性、浅倉響が現れます。浅倉の「わかりやすい説明」によって乗客たちが納得していく姿に衝撃を受けた咲良は、浅倉が「テクニカルライター(電化製品・精密機器などの取扱説明書を作成する職業)」だと知り、彼女の働く老舗マニュアル制作会社「FTC」に未経験ながら入社することになります。
咲良は初歩的な案内文の修正から、AEDの手順書まで、さまざまなトリセツを作成する中で、テクニカルライターの奥深さと面白さ、そして責任を体感していきます。
“トリセツ”作りに奔走するテクニカルライターを描いた、いま一番熱いお仕事小説です。
著者略歴

滝沢志郎氏は1977年島根県生まれ。東洋大学文学部史学科を卒業しています。テクニカルライターとして活動する傍ら、2017年に『明治乙女物語』で第24回松本清張賞を受賞し小説デビューしました。著書に『明治銀座異変』『エクアドール』『雪血風花』『月花美人』があります。
書籍情報
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タイトル:咲良は上手に説明したい!
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著者:滝沢志郎
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定価:2090円(税込)
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判型:四六判
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頁数:304ページ
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発売日:2026年2月19日
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ISBN:978-4-569-86062-6
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